記事

都知事選・宇都宮けんじ候補は安倍政権批判の受け皿になる

 今日の夕刊によると、前回の都知事選挙で100万票近い得票を集めて次点となった宇都宮健児氏が、都知事選に出馬の決意を固めたということだ。新聞記事によると、安倍政権と対決する政策を早期に明らかにするためとしている。これは賢明な判断だと思った。

 都知事選挙というと、これまでは「後出しじゃんけん」と言われてきた。公示日ぎりぎりに立候補したタレント性のある候補者が、ブームに乗って大量票で当選するするような例が多かったからだ。典型例は青島幸男氏かもしれない。「選挙戦で何もしない」ことを、ほとんど唯一の武器にして参議院議員に当選を重ねた上に、東京都知事にも当選してしまった。都知事としての記憶されているほとんど唯一の業績は、国際都市博覧会の招致を中止したことだった。

 ところが今回は、石原都政の後継と見られていて、素人らしく馬力のありそうな猪瀬前知事が記録的な大量得票をしたあとの、幻滅の再選挙ということになる。本来なら、白けて投票率も下がるところだが、今回は安倍政権の暴走に不安を感じる中での大型選挙になった。一地方自治体の首長選挙であっても、国政選挙の「代理戦争」にならざるをえない。まして今後3年間は国政選挙がないと思われていたところへの、貴重な機会になった。

 言うまでもなく安倍政権の危険な政策を批判する人たちは、阻止する有効な方法がないのに悩んでいる。民意をぶつけたくても、それを表現する場面が限られていた。その人たちの数は多い。もし宇都宮氏が「安倍政権の政策にブレーキをかけたい国民すべて」を代表する統一候補者になるなら、これは面白い勝負になる。支持政党との関係などはこれからの課題だろうが、なるべく党派性に拘束されない立場にいるのが望ましい。そして競合する候補は出てこないのがよい。

 一方、「安倍政権護持派」の候補者は、現状肯定にオリンピックの推進が加わるから、誰でも立つことができる。われもわれもと自信家が乱立して食い合うようなことにならないだろうか。そこで民主主義護持と脱原発を高くかかげる宇都宮氏の政策が際立つことになる。

 今回ばかりは「先行圧勝」または「先行逃げ切り」のチャンスがあるのではないか。東京都民は、日本の歴史的に重要な投票権を行使する機会を与えられた。とくに公明党の支持者を含めて、賢明な投票をしてほしいと思う。

あわせて読みたい

「宇都宮健児」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    都の感染者が3865人のからくり 検査数が増えれば陽性者数も増える

    諌山裕

    07月30日 13:07

  2. 2

    「2021年になって未だに?」 NHKきっかけに日本のFAX文化が世界に 海外からは驚きの声

    BLOGOS しらべる部

    07月29日 17:14

  3. 3

    もう、オリンピック・ムードに浸り続けるのは無理なんじゃないかな

    早川忠孝

    07月30日 08:37

  4. 4

    歌舞伎×ジャズピアノ、タップダンスにイマジン…五輪開会式はなぜ変化球で攻めたのか

    毒蝮三太夫

    07月31日 08:05

  5. 5

    緊急事態宣言下で爆発している今の状況での延長なんて反感しか産まない ただ政府だけに責任押しつけるな 

    中村ゆきつぐ

    07月31日 08:58

  6. 6

    なぜ無効な政策をいつまでも続けるのか?

    青山まさゆき

    07月30日 16:11

  7. 7

    「桜を見る会」不起訴処分の一部を不当に 検察審査会法の改正は司法改革の大きな成果

    早川忠孝

    07月30日 19:09

  8. 8

    無法地帯になってきた空港と選手村 感染爆発が止まらないのも道理

    田中龍作

    07月31日 08:43

  9. 9

    五輪で弁当4000食廃棄にショック 河野大臣も驚きのけぞる

    柚木道義

    07月30日 10:28

  10. 10

    表現の自由を侵害? ネットフリックスなどへの規制に向かうイギリス

    小林恭子

    07月30日 13:34

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。