又不思議、と言うか不可解な事件が起きました。まるでスパイ小説jか暗黒街の話のような事件です。
事件と言うのは27日ベイルートの中心の商業街で、元首相ハリリ(父)の側近の元大臣が、車爆弾で暗殺される事件が起きました。車爆弾には60kgの爆薬が使われ、元大臣の他5名死亡、70名負傷の由。
何がスパイ小説もどきと言うかと言うと、大臣が近かった元首相のハリリ自身が自動車爆弾でベイルートの中心で2005年に暗殺されたもので、当時からシリア(特にアサドの)関与が疑われており、実行犯としてはシリア情報機関とヒズボッラーが疑われていて、レバノンの裁判所に独人判事等を入れた特別法廷が、この事件を審理することになっていましたが、その後シリア内戦等のためにか、いつの間にかうやむやになっていました。
この事件に関し、暗殺された元首相の息子で、自分自身もと首相であったハリリ(レバノンから外国に避難している模様)が、事件の犯人はハリリ元首相暗殺犯人と同じで、その目的はテロを通じて政治的メッセージを送ることであったとして、ヒズボッラーの関与を強く示唆しているとのことです。
とりあえず事件が生じたばかりで、犯行声明も無く、又レバノン警察等の捜査の結果も不明な状況で、仮にハリリ元首相暗殺犯人の犯行であったとして、この時点でいかなる政治的メッセージを送ったのか等、どうも合点がいかないことが多すぎるような気がします。
しかし、レバノンが益々シリア内戦に巻き込まれつつあり、ヒズボッラーが深く関与している以上、ハリリ首相の側近がもと首相と同じ手口で殺されたのが偶然の一致と言うにはあまりに状況がそろい過ぎており、矢張り何らかの裏があるようにしか見えません。
下手なスリラーよりよほどすごい事件と言うのはその意味です。
そのうちもう少し詳しい情報が入るかもしれあせんが、取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=117405
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2013/12/27/سعد-الحريري-من-قتل-محمد-شطح-هو-من-قتل-رفيق-الحريري-.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2013/12/27/انفجار-ضخم-قرب-فندق-فينيسيا-ببيروت.html
記事
- 2013年12月27日 21:50