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2014年の注目点 - 無料経済と創造力

2013年も終わりに差し掛かってきました。今年も多くの経営者とディスカッションをし、新たな学びを得ました。ブログでも度々書いてきましたが、やはり「ビット経済」「ニューエコノミー」などの言葉にあるように、IT革命が爆発的な広がりを見せ始めてきているという実感が、最近の私の中でのホットトピックです。

半導体の進化、デバイスの進化、通信インフラの進化などが「無料経済」を形成し始めており、強烈な「デフレ圧力」としてマクロ経済で捉えられるまでになりました。特に若い世代にとって「情報」は、もはや無料で得られるものであり、情報を保有したり販売したりすることによる付加価値というものはなくなりました。

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これからの世界で自分を差別化するには「創造性」がより重要になってきています。無料の情報を加工して、新たな付加価値を創造する仕事が「新ホワイトカラー」として重宝されるようになると思います。「東大生より芸大生が欲しい」と私に相談を持ち掛けた経営者がいましたが、時代の変化を象徴した言葉であると感じました。

無料経済は消費者から見た「可処分時間」の使い方にも如実に現れています。「スマホゲームの勃興」「プラットフォームの覇権争い」などのテーマで記事を書きましたが、従来では有料であったサービスが無料化し、それらを流通させるプラットフォーマーに富が集約する時代となりました。欧米勢はこの部分で優位にいます。
日本は社会構造教育システムの変革を迫られています。人を感動させられるモノやサービスを創造する力は、体系化して伝えることが難しく、教える側にも高いレベルが要求されます。行き着く解(作品)が人によってすべて異なることを評価するシステムも出来ていません。しかし人が機械に負けないためには、手探りでもこの道を突き進むしかありません。

古代からルネッサンスに至るまでの間、創造力とは精霊(ダイモン、ジーニアス)が人に憑依することで発揮されるものと考えられていたそうです。それくらい創造的な人物というのは神がかっていたということですが、巡り巡って現代でも再びこの力が重要視され始めています。人への投資は株式投資の本質ですが、2014年も引き続き新規銘柄発掘の重要なテーマとなりそうです。

(P.S)
読者の皆様、よいお年をお迎え下さい。
私はこのまま海の向こうから、皆様よりも一足先に仕事納めとする予定です。
小松原 拝

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