さて防衛大綱、中期防、来年度防衛予算政府案が団子で発表されました。
ですが、今回特に策定された国家安全保障戦略が決定され、その後本来防衛大綱が策定できないと中期防が策定出来ず、中期防が策定できないと来年度防衛予算が策定できないはずです。
後者の3つは関わっている人たちも概ね同じですから、やっつけ仕事もいいところです。
ところがこれが全部同時並行して策定されたわけです。実際のところ、一番最後になるはずの来年度防衛予算概算要求が最初に発表されています。
本来であれば来年の1~3月ぐらいまでに大綱を決定し、それに沿って中期防、さらに27年度の概算要求をすべきだったはずです。
なんで国家10年の防衛計画を、こんな怪しげな手抜きの突貫工事やったのでしょうかね。
下衆の勘ぐりかもしれませんが、今年度中の補正予算や来年度予算から防衛関連企業のバラマキでもしたかったのでしょうかね。
どんな永田町の大人の事情があったのかは知りませんが、安倍政権は国防を軽視しているとしか思えません。
こんな国防を軽視するのが「美しい国」なんでしょうかね。これが「新しい国」とか「日本を取り戻す」ということなんでしょうかね。
こんなくだらないことをやるよりも、ご自身が「信念」だと仰る靖国参拝でもやったほうが良かったんじゃないですかねえ。首相が法律の改正も内閣の承認もいらず、その気になればすぐできることだし。要は安倍首相に実行力がなかったと。
そんな弱腰安倍政権のイメージ回復のために、防衛大綱の策定を急いだのでしょうか。
記事
- 2013年12月17日 16:40
国防10年の計はやっつけ仕事。これが「戦後レジュームからの脱却」か?
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