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【秘密保護法】国会靴投げ事件 不起訴求め検察庁に署名提出 

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検察事務官と見られる2人は名刺も出さなかった。「安心して署名を提出できない」。支援者たちが1時間近く要求すると1人が身分証明書だけを見せた。=16日、検察庁前 写真:筆者=

 治安維持法の時代に歴史のコマが後戻りした夜に起きた“事件”だった。今国会最大の争点となった「特定秘密保護法案」の審議が参院本会議で最終盤を迎えていた12月6日夜のことである。参院本会議を傍聴していたAさんは議場に靴を投げ入れ、威力業務妨害の現行犯で警察に逮捕された。

 Aさんは明日(17日)、1回目の勾留満期を迎える。ツイッターなどで呼びかけて集まった支援者20人余りがきょう、東京地検を訪れ、3,636筆の署名を添えてAさんを「不起訴」にするよう求めた。 

 6日、Aさんと同じブースで国会を傍聴していて一部始終を目撃していた男性(50代・都内在住)も参加していた。男性に当時のもようを聞いた―

 (日本共産党の仁比聡平議員の質疑が終わった頃)、自民党議員たちが「質疑打ち切りと採決」を求める声を上げていた。

 その時だった。「やめろ。強行採決するな」。最前列で傍聴していたAさんはびっくりするような大きな声をあげると同時に、右足の靴を議場に向かって投げた。

 間髪を入れずに2人の衛視が飛んで来てAさんを捕りおさえた。Aさんは「放せ」と叫んだが、議場から引きずり出された。

 靴が誰にも当たらなかったこともあり、議員たちは無反応だった。

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支援者たちが署名と要望書提出のために訪れると、検察庁は警備員を配置してブロックした。=写真:筆者=

 Aさんは接見の弁護士を通じてメッセージを発した―

 「自民党議員がおそろしく下品なヤジを叫ぶ中で、私たち傍聴者にはヤジどころか拍手すら許されていません。この状況では、与党の議員が、“ 我々が主人であり、国民は我々の下にあるのだ ”と勘違いしても仕方がありません」

 「事実与党議員のおごり高ぶりをこの目で見て、それは目に余る耐え難いものでした」

 「私は秘密保護法廃案を心から願う日本中の心ある仲間たちと世界中で心配してくれている友人たちに「私たちは絶対にこの強行採決を許さない」というメッセージを伝えたいと思いました」

 「また私たちの怒りがどれほど強いものかを与党の議員たちに伝えたいと思いました。そのために傍聴していた私はやむにやまれず自分の靴を本会議場に投げ込んだのです」。~Aさんのメッセージ、ここまで~

 小挙区制度の矛盾により有権者の20数パーセントの支持しか得ていない自民党が巨大与党となり、国会運営を ほしいまま にする。パブコメで8割弱(約7万人)が反対しようが、お構いなしだ。「特定秘密保護法」に反対する有権者の声は政治に届かない。

 どうにもできない国民の怒りが、靴に乗り移ったのだろうか。

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