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オールアバウト「新卒奨励金」中止 ホリエモンも「糞」と批判

オールアバウトは13日、新卒就活生に「2500円」の奨励金を出す制度を中止すると発表した。新卒入社試験で受験料を取るドワンゴの取り組みに便乗する形で、9日に「勝手にアンサー企画」の奨励金制度を発表したばかりだ。

ドワンゴは12月初旬に「本気の方だけ受験してほしい」と、新卒の入社試験で受験料「2525円」を徴収することを発表。これが話題となり、ネット上でも賛否が分かれていた。

「学生の皆様を迷わせる事態」望まない

これを受けて、いくつかの企業が便乗企画を発表した。その企業のひとつがオールアバウトで、エントリーシート提出時にドワンゴ受験料の支払いを証明する明細を添付すると、1次面接に進んだ際、先着100名に2500円が支払われる制度を発表していた。

「ドワンゴ社を本気で目指す学生に会ってみたい、受験料を払った学生に少しでも肩代わりしてあげたい」という意図だったそうだが、これにドワンゴ側は、

「今回のオールアバウト様の企画は、記念受験や受験料回収といった、本気のないエントリーを促すものであり、批判を覚悟で一石を投じようとした我々の取り組みを茶化し、無効化しようとするもの」

と自社サイトで批判。これを受けオールアバウトが、

「本企画が存在することにより、学生の皆様を迷わせる事態となることは弊社も望んでおりません」
「ドワンゴ様のされた新卒採用における問題提起に対して、誤解を与えてしまったことは本意ではございません」

と弁明し、制度の中止を決定した、というのが経緯だ。

ドワンゴ川上氏「応募社数は5個まで絞るべき」

そもそもドワンゴの取り組みは、新卒一括採用システムによって生まれた「大量エントリー」によって、就活生や企業が苦しんでいる現状に「一石を投じるもの」として導入されたものだ。

ドワンゴ代表取締役の川上量生氏は、内閣府主催の「第2回 若者・女性活躍推進フォーラム」(2013年3月)で、

「若い子たちは素直だから、『自分のやりたいことをやれ』という言葉を信じて、一生懸命企業を探す。そして、撃沈して傷ついていくという構造があります。その構造の真ん中に、企業に対するエントリーの仕組みがあるんです」

と問題提起をしている。

学生の多くは「やりたいこと」を絞らず、とにかく50社、100社とエントリーをする。エントリー数が多いと、企業側も絞るのが非常に大変だし、学生側も受験するだけで一苦労だ。

1社あたりの企業研究や面接対策が疎かになるのは容易に想像できる。「100社受けて全滅」という結果になれば、ショックも大きい。
「もし新卒一括採用を続けたいのであれば、応募できる会社の数は5個までとかに絞らなければだめだと思います」

オールアバウトは「リクルートの関連会社」

そうした一括採用に付き合って、企業も学生も疲弊している状況を改善したい、というのが今回のドワンゴの取り組みだったわけだ。

こうした意図を汲んでか、受験料徴収の「便乗企画」にはネット上で批判も出ていた。
「こういうのを許すと他の企業も真似して就職活動しにくい状況をさらに広げる事になる。断固反対」
「(奨励金がもらえる企業があったら)競争率元に戻って結果無意味に」

さらに堀江貴文氏も、Twitterで「オールアバウトが糞。てか、何社も受けるとか終わってるんだ。そもそも」と公然と批判している。

オールアバウトのシャレを理解しないのは「粋じゃない」と批判する声もあるが、ドワンゴの批判文にもあるように、オールアバウトはリクルートの関連会社。「100社エントリー」で一番儲けている会社の仲間に批判されては、川上氏も黙っていられなかったのだろう。

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