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小説家・よしもとばなな氏「小学校3年で勉強は捨てました」

サドベリー教育に関するイベントに行ってきましたPart2。前編はこちら(よしもとばなな&本田健が語る:「サドベリー教育」を知っていますか)です。

よしもとばなな:小学校3年で勉強は捨てました

ここからは、本田健さんとよしもとばななさんとの対談です。

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本田さん:ばななさんが小中学校の頃は、どのようなお子さんでしたか?

よしもとさん:3年生くらいまでは真面目にやっていたが、そのあとはもういいかな、と思って「一人サドベリー」で勝手に勉強したり遊んでいました(笑)

本田さん:教育は色々なスタイルがあると思います。ばななさんとしては、どのようなものが理想だと思いますか?

よしもとさん:お子さんは3歳までみっちり、手の届くところに近くにいてあげれば、肉体的に触れ合う時間があれば、どんなふうにしても大丈夫だと思います。これが第一段階で、そのあと何を学び、どうなっていきたいかという選択が、第二段階なんだと考えています。

本田さん:ばななさんは、学校では勉強はお好きでしたか?

よしもとさん:好きだったタイプだと思いますよ。ただ、早くから作家になりたかったので、ここからは必要じゃない、と考えていました。見切りを付け始めたのは小学校3年生くらいのときですね。算数はもういいや、道徳はもういいや、と。

本田さん:早いですね!(会場笑)

「捨てられる」人が活躍する

本田さん:普段、お仕事で色々な才能を持つ人を見る機会があると思いますが、どんな人たちが活躍していると感じますか?

よしもとさん:早くから言うことを聞かなくなった人、早いうちに自由になっちゃった人たちが活躍していると思います

たとえばノーベル賞の研究者も、挨拶がろくにできない人がいたりします。スーツの着こなしも変だし、大丈夫か?と思ってしまいます。

彼らは人間関係を広げたくないんですよね。その代わりに、自分の専門にすこしでも時間を割きたいと考えているから、そうなっているんだと思います。

本田さん:ばななさんも小学校3年くらいの頃に算数を捨てているわけですよね。普通、これも捨てて、あれも捨ててというのは怖いですよね。でも、それができるのも才能だと思います。

よしもとさん:人生って短いじゃないですか。そのことを早くに気づいてしまえば、自ずと決まっていくこともあると思います。

本田さん:ばななさんから見て、サドベリーは広がっていくと思いますか?

よしもとさん:時代が追いついていると思います。私が見ているなかでも、どうしても学校に行けない子がいます。どこか行けるところがないか、と探している。そういうニーズを汲み取れるのではないでしょうか。

本田さん:サドベリーの唯一の弱点は、制限の楽しみがないことかな、と思っています。ぼくら自由業は土日の楽しさがわからないんですよね。

よしもとさん:ある時期までは必ず制限が必要だと感じています。作家になったとき、年上の人たちにめちゃくちゃ言われて、それをどうかわすか。そのなかで制限の意味を学んでいきました。いつかは必ず味わうときがくると思っています。

「やりたいこと」をどう見つけるか?

本田さん:ではここから、参加者の方から質問を受けてみましょう。

Q:自分がやりたいこと、というのがあるが、縁でしかないと思う。自分がやりたいことをどう見つけるものか、そもそもそんなものがあるのかどうか。

本田さん:これはサドベリー内でも意見がわかれるポイントですね。たとえば、ボストンの本校では過刺激を与えてはいけない、と考えています。変に刺激を受けさせてくないので、なるべく講演会などはやらない方針です。退屈を提供しないといけない、と考えています。一方で、ワシントンとかシアトルでは、ゲストスピーカーの話を聞かせる機会を用意している。

どれが正しいとはいえないが、個人的には才能にあった人と出会うと人生は変わると思う。それを学校のなかで人為的につくるのはちがうじゃないかな、とも思う。

よしもとさん:家庭の環境のなかに面白い人との出会いがあるというのは基本だと思います。学校は枠、箱。外から人が来て色々やるのは違うのかな、と思う。

よしもとさん:「やりたいこと」と「向いていること」が違うこともありますよね。憧れにはなっても、自分との照らし合わせができなかったりもします。

本田さん:ばななさんはやりたいことと向いていることは一致していますか?

よしもとさん:ほかのことができないという意味では、99%そうだと思います。そういう意味では幸せだと思います。

本田さん:これが100%じゃないとイヤじゃない人もいるし、80%でもいい、50%でもいい、という人もいると思います。

Q:成績で評価されることに違和感を持っています。どのようにすれば日本でサドベリーが広がると思いますか?

本田さん:社会全体で造り上げていくものと、個人で選ぶのは違うと思っています。水道には塩素を入れますよね。それをOKだと思う人は安くそのまま飲めばいいわけです。嫌な人は浄水器をつけて飲む。

今お子さんがいらっしゃる方は、自分でやらなければ間に合わない。社会的には、20〜30年掛かるでしょう。クリエイティブに育てたければ、メインストリームから離れないといけないと思います。

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というわけで、抜粋まとめをお届けしました。さらに続いて、第三弾としてサドベリー教育に関わるスタッフ、生徒、親さんの声をまとめました。こちらもぜひ。

スタッフ、生徒、親が語る「サドベリー教育」のリアルな体験談まとめ : ihayato.書店

【関連記事】
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好きなことを徹底的に学ぶ!スタッフ、生徒、親が語る「サドベリー教育」のリアルな体験談まとめ

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