「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」(吉田松陰)
本日、先週末で秋の臨時国会が閉会したことに伴い、みんなの党に離党届を提出いたしました。
私は、みんなの党の政治理念に共感し、立候補を決意し、選挙を戦い、当選した当事者として、まさか、このような日がこようとは夢にも思いませんでした。無念でなりません。
離党の理由はただ一点。「党の原点に戻る」ということです。今のみんなの党は原点を忘れ、変わり果ててしまいました。これでは選挙で訴えた私の思い、投票していただいた有権者のみなさま、国民のみなさまの期待や負託に応えることはできない、という結論に至りました。
みんなの党の「結党の原点」、今我々がなすべき最大の役割は何か。
それは巨大与党の暴走に歯止めをかけ、政権を厳しくチェックし、暴走した政権の批判の受け皿をつくること、そのために政治理念や基本政策を軸に野党勢力を再編、結集し、政権交代可能な政党をつくることなのです。
その目的を成し遂げるためには、自らが「捨て石」になることも覚悟して、国民のための選択肢をつくる。既得権益を打破し、「脱官僚・地域主権」「自由な経済活動」「増税より成長」で、この「国のかたち」を変えていく。
それが私の政治の原点であり、みんなの党の原点であり、健全な野党の役割であるはずです。しかし、みんなの党は、自ら再編の芽を摘んでしまうような方針に変貌し、結党の原点を見失う「歌を忘れたカナリア」と化してしまいました。また、私は党執行部に対し、幾度となく一致結束して党運営にあたるべきと申し入れを行いましたが叶いませんでした。
国会が閉会した今、有権者の期待をこれ以上裏切るということを続けることはできない、そういう思いで本日行動いたしました。
今日を機に再出発を期す。一緒に行動し、志を一にする議員と新党結成の準備に
入りたいと思います。「一強多弱」と言われる今の政治状況の中で、我々に求められる最大の使命は、巨大与党に擦り寄ることではなく、政治理念や基本政策の一致を前提に野党勢力を結集し、政権交代可能な一大勢力を作り上げることです。
その「触媒」となる党を、身を捨てる覚悟で結成していく。
「人間到る処青山あり」
必ず成し遂げる決意です。
引き続きみなさまのご理解とご支援を心からお願い申しあげます。
平成25年12月9日
衆議院議員 あおやぎ陽一郎