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みんなの党は"歌を忘れたカナリア"、我々こそが"新生・みんなの党"ー江田氏ら14名が離党会見

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9日夕方、みんなの党に離党届を提出した江田憲司前幹事長ら(井坂信彦、井出庸生、林宙紀、青柳陽一郎、椎名毅、畠中光成、小池政就、小野次郎、寺田典代、川田龍平、藤巻幸夫、真山勇一、柴田巧の14名の議員)が会見を行い、年末までに新党を結党することを発表した。今後は8月に離党した柿沢未途議員も加え、新党の綱領などを決めていくとしている。

江田氏はかねてより渡辺喜美代表に不満を漏らしていたほか、離党して新党を結成する意向であることも示唆しており、会見でも渡辺代表を厳しく批判した。

今回の一斉離脱で、みんなの党の議席数は35から21となるが、党執行部では比例代表選出の議員に対しては議席の返還を求める声も上がっている。これについて江田氏は「個人の努力で当選していることも事実」「憲法で保障された結社の自由を制約してはいけない、という(公選法)立法の趣旨」であるとし、応じない考えも示した。

冒頭発言は以下のとおり。
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本日、臨時国会が終了したことにともない、我々14名は、みんなの党に、離党届を提出いたしました。断腸の思いであります。殊に私、江田憲司はこの党を結党した当事者として、よもやこんな日が来ようとは、夢にも思いませんでした。無念でなりません。

我々が離党する理由はただ一点、結党の原点に戻る、ということでございます。
今の自民党"一強多弱"という政治状況の中で、野党に課せられた使命は、政治理念や基本政策を一致させ、野党勢力を一集し、自民党に代わりうる政権、一大勢力を作ることだと信じております。

それを痛感したのが、臨時国会末の特定秘密保護法案、与党・自民党の数を頼んだ数の暴力、強権的な国会運営だったのではないでしょうか。このままでは民主主義は死んでしまいます。にもかかわらず、みんなの党はその原点を忘れ変わり果ててしまいました。政界再編を目標にしていたみんなの党が、「政党ブロック」を唯一の方針と決め、自ら選択肢の幅を狭めてしまいました。

党の存続自体が自己目的化し、自民党に擦り寄り、あわよくば"与党化"していく、そういう動きも見られております。特定秘密保護法案をめぐって我が党がぶれつづけたと評されるのも、渡辺代表が安倍首相と酒食を伴にし、密室で手を握り、修正協議を推し進めたからに他なりません。ただ土壇場でその自民党からも梯子を外され、衆院では賛成、参院では反対という修正を余儀なくされました。

党の方針は、自公政権に対しては、「数の暴力に歯止めをかける」と書いてあります。先の参院選では、自公政権の過半数割れを目標に戦いました。また、「脱官僚」。官僚政治を変えよう、そういう原点で結党した我が党が、官僚支配を助長するような法案を巡って、"政策よりも政局"、と迷走したことは致命的なことであったと思います。

こうした原点を見失った、有権者の期待を忘れたみんなの党は、"歌を忘れたカナリア"です。

みんなの党は、民主的な、開かれた政党であったはずです。しかし昨今の現状は、それとは真逆の、強権政治、独断専行の政治、そういう状況になっていえると、いっても過言ではありません。党内の雰囲気は鬱々として暗く、閉塞感に満ち溢れ、言論の自由を保障される政治活動にも介入される。私はポストを賭けて改革を断行しようとしましたけれど、ちっとも変わりません。これではまともな政治はできない、そう判断しました。

しかし臨時国会中は、しっかり政策論争をする、法案審議をする、そう思い、離党を踏みとどまってまいりました。昨日閉会をした以上、この党にこれ以上居続けることは国民の期待を裏切り、付託にも応えることが出来ないと、結論を下しました。

これからは我々こそが「新生・みんなの党」として、伸び伸びと前に進もう、きょうをスタートとして再出発しよう、我々と志を同じくする人々と新党の準備をしようと思っています。

今からでも遅くありません。今回行動できなかったみんなの党のみなさん、是非、我々に続いていただきたいと思います。

もう一度言います。

一強多弱の今の政治状況の中で、我々野党に課せられた使命は、小さな政党がいがみあっていることではなく、政治理念や基本政策を一致させて、自民党に対抗しうる政権交代可能な、国民の付託を受け止められる政党を作っていくことではないでしょうか。

そのために、しがらみのない立場で、自民党では決して出来ない既得権益を打破する改革、すなわち脱官僚、地域主権、将来の原発ゼロ、さらには増税より景気回復優先。こうした改革を高く掲げ、この国のかたちを変えていきたい。それが、我が党の結党の原点なんです。

われわれが触媒となり、新党を結成し、身を捨てる覚悟で、必要なら党の発展的解消も怖れず、かならずや成し遂げる決意であります。みなさまのご理解ご支援を賜りたいと思います。

■離党する議員のエントリ
みんなの党を離党した理由 - 青柳陽一郎
進むべき道を進みます。 - 井出庸生
結党精神を実現するための「決別」 - 林宙紀
原点に戻る - 川田龍平
みんなの党に離党届を提出しました。 - 小池政就

■党に残る議員のエントリ
江田憲司氏らの離党届提出を受けて - 水野賢一
発端に戻れば見えてくるもの - 松田公太

「みんなの党が分裂。渡辺代表は『議席返せ』…」比例当選者は離党するなら議席を返すべき? - ご意見募集中
「腸がちぎれるほど残念」みんなの党・柿沢未途氏が離党会見 - 編集部(8月23日)
《みんなの党を離党、新党結成か》江田憲司 衆議院議員ら 記者会見 生中継 - ニコニコ生放送

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