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発端に戻れば見えてくるもの

昨日(12月8日13時ごろ)、江田さんが記者団に向かって「明日離党届を出す」と宣言したニュースが、上田令子都議の年忘れ会に出席していた私と渡辺代表の元に入りました。

私はその直後のスピーチで「あまりにも多くの情報が錯綜するので、皆さん混乱してしまう。国会議員の私でさえ理解するのに時間が掛かる。そんな時は原点を見つめ直して頂きたい」と、お話をさせて頂きました。

法案や政策、そして政局の時も然り。

隣人や兄弟との口喧嘩でさえ、時間が経てば経つほど話が広範囲に渡ってしまい、最後は感情的な水掛け論になってしまうことがしばしばあります。

今回のケースも、江田さんが渡辺代表に不信感を持った理由を「党運営プロセス」「公認手続き」「政党助成金」「立法事務費」「解任プロセス」「特定秘密保護法(法案には賛成だが、手順が許せない?)」などと、数多く並べてきましたが、それに対して一つ一つ正当な反論をしても、ああ言えばこう言う状態になってしまうでしょう。

そのような時は、確執の発端に戻ってみると頭がクリアになり、何が問題だったのかが見えてきます。

今回の発端は昨夏に持ち上がった、維新の会との合流話でした。

以前、経営が好調だったタリーズにM&A(合併・買収)話が舞い込んできたことをブログで書かせて頂きましたが(ご参照→2013年5月18日ブログ )、役員や幹部とも話し合った結果、その話はお断りをさせて頂きました。その最大の理由は、買収先企業の経営理念がタリーズのものとは大きく違っていて、数の論理だけを追求してしまえば、会社が駄目になってしまうと感じたからです。逆にその時「大変だとしても一店舗ずつ出店し、力を付けて行こう」と決心をしました。

同じように、みんなの党内でも様々な意見が出されましたが、結論は「維新と合流をしない」というものでした。

タリーズや民間企業で役員会のコンセンサスのもと代表取締役会長(CEO)が下した「合併・買収はしない」という決断に、表向きは「承知いたしました」と言いながら、裏でコソコソと買収先の企業と合併交渉を続けている取締役社長(COO)がいたとしたらどうなるでしょうか。

そのCOOのモチベーションが何であれ、対外的には会社が分裂しているかのような印象を与えてしまい、競合他社から付け込まれることになるのは明白です。

ましてや、そのような情報を自らマスコミに流し、自社のブランドイメージを失墜させるようなことを行っていたら、間違いなくそのCOOはクビになるでしょう。

その行動によって株価が急落でもしたら、クビどころか、「取締役忠実義務違反」により、株主代表訴訟されても文句が言えないような話です。

因みに、前幹事長の行動や党批判がマスコミで流され始めてから、政党の株価とも言える支持率は大きく落ち込んでいるのが現実です。

仮に江田さんが本当にみんなの党の事だけを考えて行動をしていたとしても、残念ながらやり方が間違っていたと言わざるを得ません(この件は、両院総会の時に、直接本人に指摘をしています)。党内で話し合って、決定された事に従わないこと自体が間違っていることだと思いますが、どうしても納得がいかないのであれば、堂々と代表や執行部と話し合いを続けるべきなのです。それもせずに、党内の同調者を個別に説得し(地方議員も含め)、他党と話を進め、外で批判を続けてしまえば、姑息な反党行為だと言われてしも仕方がありません。

事実、渡辺代表は「自分の党運営に問題があると思われているなら、代表選をしようではありませんか。私は正々堂々と受けて立ちます」と最近の両院議員総会で全議員に訴えています。もし、運営方針や方向性に文句があって、改善をしたいと思っているなら、なぜその時に賛成の手を上げなかったのか。むしろ「そんな事はやる必要がない」と動議に反対をしたのは江田さんや、今回離党が取りざたされている方々なのです。

しかし、裏ではこのような策略を進めていた。最初から「党を改善」するのが目的では無かったのではないかとさえ思えてしまいます。

発端に戻ってみると、やはり腑に落ちない事が多く見えてしまいます。

残念ながら、「政策は変わらないが、党運営が不満だ」と大声で言われても、大義を感じる事はできません。

あるのは嫉妬心と、再選への執着心と、肩書を少しでも上げたいという野心だけでしょう。(一部、純粋な議員もいますが)

大義なき政治の権力闘争にエネルギーを使うのは日本にとってマイナスです。また、このようなやり方では、絶対に成功することは無いでしょう。

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