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オバマ大統領、デマ撃退にネットユーザーの参加を呼びかけ

来年は米大統領選挙の年。ということで、最近日本にも関連ニュースが伝えられるようになってきていますが、どうやら現職のオバマ大統領は旗色が悪いようです。それは多分に現在の政治・経済状況が悪いという側面もあるのですが、オバマ大統領の場合、「実は出生地が外国なので大統領になる資格がない」などといった事実無根のデマによる攻撃が行われているという状況もあります。

まぁ政治家に対してウワサやデマのレベルで攻撃が行われる、などということは珍しい話ではありませんが、放置しておけば貴重な票が失われかねない……ということで、オバマ陣営が反撃のために面白い取り組みを開始しています:

Watch What You Say: The Obama Edition (AdAge)

オバマ陣営が開設した"AttackWatch"というサイトについて。攻撃(Attack)を監視(Watch)する、という名前から分かるように、オバマ大統領に対するウソの批判が行われていないかどうかをネットユーザーに監視してもらい、発見した場合にはサイト上で通報・さらに確認されたデマに対する情報や反論を共有するという内容になっています。

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既に様々なデマが"Attack files"のコーナーにまとめられています。例えば「オバマは銃規制を促進しようとしている」という話をクリックしてみると:

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こんな風に、誰が・どんな内容の攻撃をしているのか、それに対して事実はどうなのかといった情報がまとめられており、反論を即座にFacebook・Twitter・メールに転載することができるようになっています。また公式Twitter(@AttackWatch)と公式ハッシュタグ(#AttackWatch)も用意され、当然ながらソーシャルメディア上に情報が流れやすくする工夫が行われています。

実は2008年の大統領選の際、既に"Fight The Smears"(中傷に対抗する)という名前のサイトが立ち上げられており、当時ささやかれていた様々なデマに対して「それは違う、事実はこうだ」という情報を提供する試みが行われていたとのこと。今回はそのコンセプトをさらに進め、ネットユーザーに参加を呼びかけると共に、ソーシャルメディアとの結びつきをより深いものにしているわけですね。

ただ見方によっては現職大統領が「密告」を奨励するような手法に関しては、必ずしも支持一辺倒ではなく、黒字に白文字+赤い強調文字というデザインと相まって批判も起きているようです。さらに"AttackWatchWatch"という、「ウソを言っているのはオバマの方じゃないか!」などと揶揄するサイトまで登場しています:

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ということで、若干オバマ陣営の「勇み足」という感もあるこの取り組み。一方で次々に発生する言われ無き誹謗・中傷・デマに対抗するためには、ソーシャルメディアを通じて市民に協力を求めるしかないという判断も決して理解出来ないものではありません。

ただデマを撃退するためには、単に客観的な情報を数多く提供するだけでは不十分であり、いかにそれを提供するのかという「HOW」の部分も重要になります。その意味で、やや煽り気味というか、扇動者を挑発するようなスタンス(もちろん悪いのは意図的にオバマ大統領に対するデマを流す人々なわけですが)から入ったこのサイトがどこまで「デマ撃退」という本来の目的を果たせるのか――政治家のみならず、ネット上での評判に気を配ることがますます重要になっている企業にとっても、その結果が気になるところではないでしょうか

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