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本日の経済教室への感想

本日の日本経済新聞「経済教室」は「円安による経済への影響」と題するものだった。読んでいて、「そらそうや」と思うと同時に、「ホンマにそれが本質なのか」と思った。

前半部分は僕自身の分析の感覚と合っている。円安が貿易収支の改善をもたらしていないとの事実に関する分析である。要するに、日本企業が海外展開してきたため、これまでの輸出企業が必ずしも円安の恩恵を受けない。この結果、輸出が思ったほどに増大しないとの指摘である。

後半の日本企業の競争力に関する分析は今一だった。日本の輸出に関してドル建の比率が高いというのは周知の事実だし、実質実効為替レートを用いた輸出競争力の検証は一面的でしかない。経済教室で書ける字数が少なく(紙面が限定されているので)、十分に説明できていないためかとも思う。

とはいえ、経済教室に示された図が2005年からしかなく、それも韓国との対比であることは残念でしかない。もう少し長期的かつグローバルな日本企業の競争力を示してほしいと思う。そうでなければ、パナソニック、ソニー、シャープといった一世を風靡した企業の凋落を理論的に説明したことにはならない。

もう少し言えば、現在の学者の分析はミクロ(細部)に偏りすぎている。局所的な理論展開であり、大局的な議論とは距離があるのではないか。もちろん、大局的すぎると評論家的になるのは理解できる。とはいえ、うまく納得できる分析が求められるし、それをこなすのが学者としての力量である。

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