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防空識別圏問題で米国が日本の味方をしてくれたと喜ぶバカ

 防空識別圏問題で安倍政権は大慌てだ。

 中国に舐められてはいけないと言う思いでこり固まっている安倍首相は、挑発には屈しないと強気姿勢を見せる。

 そんな日本が頼りにするのは米国しかない。

 だから米国がB52戦略爆撃機を中国に通報なく飛ばしたことや、キャロライン・ケネディ大使が日本はアジア地域でもっとも重要な同盟国だと語り、中国の今回の行動は地域の緊張を高めると批判した事を、あたかも日米が結束して中国に対抗してくれる証拠だといわんばかりに喜ぶ。 御用メディもその調子で書きたてる。

 それを鵜呑みにしてやはり日米同盟は重要だ。米国は日本の最強の味方だと国民が思うならあまりにも愚かだ。 安倍政権の思うツボだ。

 米国と中国はお互いをステークホールダーと見なし、決して戦争状態にならないように軍事交流を急速に深めてきている。

 しかも米国が中国の防空識別圏設定に文句を言えない大きな理由がある。そもそも防空識別圏を最初につくったのは米国のほうだからだ。

 防空識別圏というのはその設定が問題ではない。その運用こそが重要なのだ。そして中国はまさしくその運用を使い分ける。

 米国がいくらB52を中国に事前通報なく飛ばしても中国は問題視しない。なぜならば中国は米国が中国を脅かすことはないと知っているからだ。

 米国もまた、事前通告なくB52を飛ばす事について中国が反発しないことを知っている。なぜならばそれが中国に敵対するものでない事を中国は知っている事を米国は知っているからだ。

 米中はお互いを批判し、けん制する芝居を演じているのだ。

 米中間の軍事交流はそこまで進んでいるということだ。

 ケネディ大使の講演に至ってはもはやこれは日本向けの完全なリップサービスだ。

 この講演は、日米協会と在日米国商工会議所主催のケネディ大使歓迎で行なわれた日本向けのものだ。

 日本向けの講演である以上、日本が最も重要な同盟国であるというのは挨拶のようなものである。

 中国に対し地域の安全を損ねるなという注文は、いつも米国が中国に対して言ってきた事だ。

 おまけに日本に対しても、「近隣諸国との対話を緊密にし、今後も慎重に対応して欲しい」と注文をつけるのを忘れていない。

 これを要するにアジア地域の安全保障は米国と中国が、お互いの死活的利益を損なわない緊張感を持って、マネージしていくという暗黙の了解が出来ているである。

 ひるがえって日本はどうか。

 日本国民にとって何の利益ももたらさない対米従属の秘密保護法や日本版NSC設置や沖縄辺野古移転などに奔走し、いたずらに国論を分断させ日本を弱体化させている。

 安倍政権の下で、日本はどんどん取り残されていくということである(了)

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