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【エジプト反政府デモ】ジャーナリストはソーシャルメディアをどう活用しているのか?

エジプト国内での反政府デモが続いています。FacebookやTwitterといったソーシャルメディアを活用する市民側に対して、政府側はインターネットや携帯電話自体を規制するという手段に出ていますが、いまのところ混乱をさらに深めただけのようです。死者も出ている出来事に対して、こういう言い方をするのは不謹慎ですが、ソーシャルメディアが実際のところどの程度「革命」の遂行に影響しうるのか、今後エジプトのケースがまたとない研究対象となるのではないでしょうか。

ではソーシャルメディアのもう一方の側面、「情報を外部に伝える」という点については、エジプトではどのような状況が起きているのでしょうか?この点について、Mashableが非常に参考になるまとめを公開してくれています:

How Journalists Are Using Social Media to Report on the Egyptian Demonstrations (Mashable)

エジプトの一般市民ではなく、内外のジャーナリストがソーシャルメディアをどう活用しているかを整理した記事。簡単に内容を箇条書きでまとめると:
こんな感じ。余談ですがアルジャジーラの動きについては、以下の記事も参考になります:

禁止後もエジプトを報道するアルジャジーラ (WIRED VISION)

Al Jazeera放送は、他のどの報道機関よりも多い人数をエジプトに派遣している。同社の広報担当者は、「アラビア語と英語のAl Jazeera放送は、エジプトのカイロに7つのチームを置き、加えてアレクサンドリアやスエズ、イスマイリア[スエズ運河西岸にある人口75万人の都市]に複数の記者を配置している」と語った。「革命は、単に放送されるのではなく、ストリーム放送されている」
また同記事でも触れられていますが、同社は映像コンテンツをCCライセンスで配信しているため、クレジットを表記すれば他の報道機関でもコンテンツを使用することが可能となっています。これについてはPolar Bear Blogの方でもちょこっと書きましたが、映像だけでなく画像もFlickr上で提供されており、またCCライセンスによる配信は今回が初めてではなく、ガザ侵攻の際にも同じような対応が行われていたとのこと(yomoyomoさんによる解説記事)。

ここまでソーシャルメディアが普及すればある意味で当然とはいえ、大手メディア企業も各種ツールの利用に乗り出している状況が明らかになっているのではないでしょうか。特にアルジャジーラの対応は一貫していて、様々なソーシャルメディアを活用し、テキスト・映像・画像・音声と何種類ものコンテンツを提供しています。しかもCCライセンス下での配信ということで、何よりも「ニュースを伝える/ニュースが伝わるようにする」という姿勢が現れていると言えるでしょう。

もちろんその背後には、アルジャジーラだけでなく、各社ビジネス上の判断があるはずです。いま人々が集まっているところ=ソーシャルメディア上での存在力を高めれば、ブランドイメージの向上だけでなく自社サイトへのアクセス流入という現実的なメリットも期待できます(事実、アルジャジーラはエジプト報道によってかなりの存在感とPVを得たのではないでしょうか)。裏側にある意図はいずれにせよ、ソーシャルメディアが従来のジャーナリズムや報道の補助的なツールではなく、メインストリームに到達していることを、今回のエジプトのケースは改めて示しているのかもしれません。

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小林 啓倫

毎日コミュニケーションズ 2010-12-25
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【関連記事】
NPRが示す「マスメディアによるFacebook活用モデル」 (2011年1月21日)
「誤報ツイート」は削除すべきか? (2011年1月10日)

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「Google が人的ミス」に感じる違和感 (2009年2月1日)
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