記事

食品表示問題 違反の基準指針で明確に

政府・自治体は監視体制を強化せよ

ホテルや百貨店などでメニューや食材の虚偽表示が相次いでいる。利用者の食に対する信頼を裏切る行為であり、看過できない。適正な表示を励行している業者にとっても迷惑だ。

このまま放置していては、海外から「安全で安心」と評価の高い日本の食に対する信頼が揺らぎかねない。

政府は、事実関係を一日も早く明らかにし、再発防止に向け万全な対策を急いでもらいたい。

公明党の消費者問題対策本部などが22日、菅官房長官に対し、緊急提言を行ったのは、そのためだ。

提言のポイントの一つは、早急な実態の把握と厳正な対処だ。外食の表示を取り締まる景品表示法は、商品の内容が実際以上に高級であると見せかける表示を禁止している。違反した業者には、その行為の撤回などを命じる措置命令が出される。それに従わない場合は、2年以下の懲役や300万円以下の罰金などの罰則を定めている。悪質な事案については、厳正に対処すべきである。

二つ目は、適正な表示の基準を明確にすることだ。虚偽表示の背景の一つには、業界のモラル低下があることは否定できない。その一方で、景品表示法が違反とする基準が不明確であると指摘する意見は少なくない。

まず、違反の基準を分かりやすく示すガイドライン(指針)を策定すべきである。これから年末にかけて、忘年会や家族・友人などとの外食の機会が増えるだけに、年内にガイドラインを業界へ周知徹底してもらいたい。

三つ目は、行政機関による監視・指導体制の強化である。関係業界の裾野は広く、消費者庁だけでの対応には限界がある。省庁の垣根を越え、不当な食品表示の調査を行う農林水産省の食品表示Gメンなども活用するべきだ。地方自治体の体制の強化も不可欠である。

提言は、外食の食物アレルギーの成分表示にも踏み込んでいる。一連の事案の中に、細かい肉を結着剤で固めて形を整えた豪州産の成型肉を和牛ステーキと表示したケースがあった。この肉には、アレルギー症状を引き起こす成分が含まれていた。

食物アレルギーは最悪の場合、死に至る危険性がある。ところが、食品に表示すべき項目などを定める食品表示法には、外食メニューのアレルギー表示は義務付けられていない。人命に関わる問題だけに、表示義務の導入を先行して検討してほしい。

あわせて読みたい

「食材偽装問題」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    立民議員の官僚叩きに批判が殺到

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  2. 2

    上野千鶴子氏 任命拒否に危機感

    女性自身

  3. 3

    机叩き…橋下氏語る菅首相の会食

    ABEMA TIMES

  4. 4

    国に従わず支援求める朝鮮学校

    赤池 まさあき

  5. 5

    悪質な収集家に裁判官怒りの一言

    阿曽山大噴火

  6. 6

    ピアノめぐり上皇后様に感銘の声

    BLOGOS しらべる部

  7. 7

    高級車雨ざらし カーシェア破産

    SmartFLASH

  8. 8

    日当7万円 公務員と比較したのか

    橋下徹

  9. 9

    岸長男めぐり安倍家-岸家が火花?

    NEWSポストセブン

  10. 10

    「LGBTで滅びる」削除要請に非難

    女性自身

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。