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海自の新型哨戒機、P-1の初期不良はあって当たり前か

 さて海自の新型哨戒機P-1は開発時から色々とトラブルが多発しています。
 それを挙げて欠陥機、とする報道もありました。

 一般論では開発中、あるいは導入初期にトラブルが発生するのはよくある話であり、これをもって欠陥機だと断言するのは無知蒙昧の類です。
 オスプレイにしても同様なトラブルを挙げて、欠陥機扱いしたメディアは少なくありませんでした。

 ですが、です。初期不良は出て当たり前言えるのは、やるべき試験をやっていればの話です。

 P-1のエンジン試験は僅か数千時間に過ぎません。通常外国のメーカーは一桁多い時間を試験に掛けます。はっきり言えば手抜きをしていたわけです。

 本来独自のエンジン開発の経験が少ない我が国ですから、試験は費用を掛けてでも、より念入りに行うべきです。ところが逆に試験をはっしょっていたわけです。こんなことでまともな装備が開発できるか、普通疑問に思いますよね。
 
 入念な試験をを行わず、他国よりも一桁少ない試験時間でトラブルが発生した、というのは初期不良ではなく、「人災」です。

  我が国の場合、装備開発の基礎研究は元より、装備化にあたっての試作品の数が少なく、また試験内容も不十分です。

 そのような開発環境を無視し、P-1、C-2の開発は低予算で他国よりも優れた機体を開発できたと、日の丸を振って喜ぶのは、いささか幼稚というものでしょう。

 他国よりも経験が少なく、研究開発費も試験費用も少なく、市場で揉まれたことも実戦の戦火をくぐったこともなく、それでいて他国よりも優れた装備を開発できるのだ、と頭から信じるのは、日本人は優秀だからだ、という歪んだ選民意識でしかありません。ある種のカルトです。

 以前から例に出しているエビフライのように、P-1は優れた機体である、という結論がありきで、あらゆる情報をそれにそってコロモのように貼り付けているなものです。
 で、上手いエビフライだと口に入れているわけです。

 本当は中身はエビではなく、そこらドブで採ったアメリカザリガニであることを、まずは疑うべきです。

 繰り返しますが、初期不良だしょうがない、というのはやるべき努力、かけるべきカネを掛けて入念に開発し、試験をしたうえで許される話です。エンジン試験もチャラッと切り上げ、事故や故障を起こすのは人命軽視です。

 海自は生存性を重視したからといって、反対する石破長官(当時)を無理やり押し切ってP-1の開発を行いました。信頼性の高いエンジンの双発機と、信頼性の低いエンジンの4発機、どちらが生存性が高いのでしょうか。
 実際に石破氏は当時パイロットから信頼性の低い4発機よりも信頼性の高い双発機の方がいい、と聞いていたそうです。

 また防衛省は長年にわたってP-1、C-2の開発費は合わせて3400億円程度とアナウンスしてきましたが、それぞれの開発費を出さずに丼勘定もいいところです。しかもその間に開発費は上がってきました。

 2つの機体は共用部品が多く、開発費、運用コストが下がると自画自賛してきました。ですが、ぼくが報じたように実際には本来共用部品にするべきものが、それぞれ別個の開発になったケースが有ります。
 つまり当初防衛省が発表していた、共通部品のパーセンテージは大きく変わっているはずです。ところが防衛省は未だにそれを発表していません。

 先の大震災では防衛省が政策評価で自画自賛していたヘリ型UAVはただの一度も飛びませんでした。いくら弁護しようともこの事実は変わりません。これは国会でも防衛省が証言しています。
 であれば、P-1など他の装備はどうなのだ、と疑いたくなるのがまともな人間の感覚でしょう。

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