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月3万円ビジネスを複数つくる生き方

創職」という言葉を当ブログでは何度も紹介してきたが、最近その創職に関連するユニークな著書が出たので、みなさんに是非とも紹介したい。

「月3万円ビジネス」

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著者は、1944年生まれの藤村氏である。藤村氏は現在、非電化工房代表を務め、地方で仕事をつくる塾を主催されている。

この本では、地方に住んで、月3万円の仕事を複数つくる生き方が紹介されている。

私がこの本を読んで、最もユニークなポイントだと思ったのが、1つの仕事で月3万円しか稼がないと決めるところ、だった。「万が一、6万円稼いでしまったら、お友達にその仕事のやり方を教えてあげて、そのお友達にもあなたと同じように3万円稼がせてあげなさい。」というアドバイスをする著者の姿には、なんだかダンディズムを感じてしまう。

さて、個人事業主や起業家でも無い限り、1つの企業から固定給をもらうことに馴れ親しんでいる、都会人からすると、「月3万円の仕事を複数つくって生活を成り立たせるって一体全体どうすんのよ?」というのが正直な感想じゃないだろうか。

藤村氏が提案するユニークな方法の一部をここで紹介しよう。


●月3万円しか稼げない

1つのビジネスで月に3万ぐらいしか稼げないので、競争から外れている。

●いいことしかやらない

人や社会が幸せになることしかやらない。

●いい人しかやらない

「いいこと」で月3万しか稼げないビジネスをやる人はきっと「いい人」

●いい人しか買わない

いい人は大らかなので、細かい所まで気が回りません。商品の完成度に難がありそうです。そんな商品を買ってくれる人も、きっといい人でしょう。

●月3万円のビジネスを10個

月3万円ビジネスを10個つくれば、生きていける。

●支出の少ない生活スタイル

衣、食、住、エネルギー、医療、情報、娯楽、教育、交通の9つのカテゴリーと年金、税金のし支出を極力減らす。

●「副業」ならぬ「複業」

競争から外れたビジネスなので、暇な時に空いた場所でやれるので、複数を同時にこなせる。

●分かち合いのビジネス

競争しない。多く稼げる見込み上がればノウハウを仲間に教えてあげてある。

●月に3万円しか稼がない

頑張ればもっと稼げても稼がない。市場を独占したり、市場を拡げたりしない。

●借金をしない

●ネットでは売らない

安売り合戦という奪い合いのビジネスになってしまう可能性があるのでネットでの販売はお互いに遠慮する。

御覧の通り、「ちょっと牧歌的すぎないか?」と思えるほどに草食系なのです。

ガツガツせずに、競争から横道にそれて人との共創を心がける。

昨今、ネットの世界でもtwitterやfacebookの普及で<共有>からビジネスを生みだす新戦略を打ち出す「SHARE」のような本が話題になっている。藤村氏は、ネットで商品を販売しないと述べており、一見ネットを嫌っているようですが、実に「SHARE」で描かれたような世界観にも通じる部分があるなぁと感じられる。

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twitterやfacebookで、「評判可視化」をされ、「キャラ化」した個人だと、ネットをうまく使った競争から外れた月3万円ビジネスも考えられるようにはなっているのではないか?と思うものの、評判資本を蓄積し、キャラ化する段階における競争が発生するので、それがイヤな人は、お友達を少し増やす程度に使って、そこから、現実世界につなげてなにか「お手伝い」をするというのが誰にも比較的やりやすい方法かもしれない。

この本では、第2章で「卵を1日20個売るビジネス」や「太陽熱温水器ビジネス」など、月3万円のビジネスの具体例が紹介されているのだけど、基本的に地方における、都会の人向けのビジネスになっている。しかし、この「月3万円ビジネス」のアイデアは、もっといろんなバリエーションをもたせることができるだろう。都会において、都会人向けに考えてもいいし、ネット上で完結するものでもいいだろうし、新興国において日本人向けに考えてもいいだろうし。

1つの会社からしか固定給をもらわないという価値観は都会人のホワイトカラーの常識であり、その常識から少し自由になってみるのは精神衛生上いいかもしれない。月1万でも月3万でも月5万でも月10万でも、等価交換でも、いろんなビジネスを個人で愉しみながらつくっていけばいいんじゃないだろうか。そういえば、網野史観によると、江戸時代百姓は農民だと思われているけど、いろいろ他にも仕事を複数やっていたという。そういう意味では、月3万複数ビジネスなんて聞きなれないかもしれないけど、昔からやられていた普通のことなのかもしれない。どんどん職業自作自演でつくりましょう!笑

(関連記事紹介)
月3万円の仕事を10個もつ生き方
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20090930/205883/?rt=nocnt

「大正9年の国勢調査で国民から申告された職業は約3万5000種、現在の厚生労働省の「日本標準職業分類」によれば、いまや2167職種。わずか80年程度前にははるかに多様な職業の種類があり、職の多様性も高かったわけですが、戦後に、株式会社日本は業種を絞り込むことで急成長しました。それが高度経済成長です。」

月3万円ビジネス
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