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大衆薬のインターネット販売 攻撃と防御:三木谷さんの立場と国の立場

以前も書いた事がありますが(大衆薬ネット販売認める最高裁)、大衆薬のインターネット販売について書きます。

産經新聞の記事です。
利便性か安全性か 被害者「薬剤師介在を」 業界は「規制はビジネス否定」

「「安全性が担保されることが何より重要」とする厚労省側と、「速やかに全品目を解禁すべきだ」と主張してきたネット業者側の“対立”」
「安全性評価の期間を短縮するという妥協案でようやく決着する見通しとなった。」
厚労省、いや国は薬害という負の経験から物事を決めていきます。

スモン、サリドマイド、輸血等いかに副作用を防ぐかと言う観点、つまり2度と被害者を出さないようにしようという防御の姿勢で政策を決めてきており、そして被害を減らしてきたという自負があります。

それに対し、ネット業者は利益を得るためにいかに規制をはずして自由を得るか、つまり攻撃の姿勢で動きます。

攻撃と防御のバランスをとった今回の法律はまずまずなのかなと思っていたのですが、楽天の三木谷さんが吠えました。

「科学的な議論もなく一律規制するのは憲法違反」

「断固として反対し、司法の場であらそう」

過激だなと同時に、医療の観点の知識はないんだろうなと思っていたら、楽天市場のあの値段ごまかし事件がおきました。その言い訳が下記になります

「正式な日本一セールは厳正な審査をしていた、便乗した勝手セールでこのような事態があった」
これを公用語の英語で言ったそうです。

この人こそ本当に勝手な人だなということが理解できました。

それに対する官房長官のコメント記事です。「だから規制必要」と甘利担当相 楽天セール問題を持ち出し三木谷氏にチクリ 私も同意です。


薬は多かれ少なかれ必ず副作用が存在します。その時にいかに対処するかが必要なことです。

残念ながら食品の値段偽装とは、生命に係る点において重要度が全く違います。

副作用が生じた時に誰が責任、いや対処をするのかをしっかり決めていただければ、対面でもインターネットでも特にかわりはないでしょう。様々な
情報整理を含めてしっかり対処していただければ何の問題もありません。

しかし「わざわざ病院にいったり、薬局に行かなくても薬が欲しい。」とは思っても、「副作用が出ても自己責任で構わない」という決心を今の日本国民が持っているとは思えません。

そして残念ながらインターネットの世界では、あの楽天市場でも偽装がおきてしまいます。これは対面ではあまりおこりえないことより、リスクマネージを考えると対面を重視したのも仕方がないのでは思います。

まあ、でも楽天市場という自分のネット環境の場所でおきたことを、日本語ではなく英語で説明し、しかも自分たちの責任ではないと言うビジネスの方に、必ず生じる薬害がおきたときの対応はきっとできないでしょう。いや生命の危険ということを感じる事はできないと思います

勝手に売った業者が悪いというインターネットの世界では、薬品の販売はすこし規制しながら時間をかけて熟成すればいいのではないでしょうか。
最後に前回のブログのまとめの言葉の繰り返しになりますが、

利便性と安全性、ビジネスと公共の福祉、どちらに優先の過重をかけるかの問題で、今回の法律のできはまずまずだと思います。

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