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「処方薬ネット販売禁止」はさすがにやり過ぎでしょ

厚労省は医療用医薬品(処方薬)のインターネット販売の禁止を法律で定める方針のようです。「処方薬は重篤な副作用のおそれがあり、対面でなければ安全性が保てない」というのがその理由だそうです。しかし、こうした説明には少し違和感を覚えます。

「重篤な副作用」がある薬であっても、処方するのは医師ですから、「重篤な副作用」に関する「説明責任」は一義的に医師にあるはずです。もし「処方薬は重篤な副作用のおそれがあり、対面でなければ安全性が保てない」という理由で、処方薬のネット販売を法律で禁じるのであれば、対面販売業者に「説明責任」を負わせなければ筋が通りません。患者の診察もしていない対面販売業者が、病状に応じて適切な「説明責任」を果たせるのでしょうか。

また、対面販売業者が口頭で「重篤な副作用」などを説明しても、購入者の記憶に残る保証はありません。それならばネット販売業者が文字ベースで「重篤な副作用」についての説明、情報提供をした方が効率的だといえます。処方箋薬局で薬を受け取ることだけを考えている筆者のような人間には、診察を受けるのにも時間を要したうえに、医者に話したような説明を再度薬局でするのは極めて煩わしいものでもあります。

一般用医薬品(大衆薬)は、医師ではなく購入者自身の判断、「自己責任」で購入しなければならないので、副作用が強い薬についてネット販売に規制が残るのはある面で合理的ですが、医師の判断で処方された薬について対面販売を法律で義務付けるのは、非論理的で、対面販売業者を守るための規制だと言われても仕方がないように思います。

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