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武士の一分を貫いた平沼赳夫先生とあの程度の小泉氏

原子力発電について。
我が国の国民の間に、漠然として反核アレルギーがあり、何かのきっかけでしつこい反核運動が起こりかねないことは十分理解している。
そして、二年前の東日本巨大地震における福島第一原発の冷却不能による原子炉建屋爆発以来、我が国は反原発の「空気」に覆われているように見える。
それ故、霞ヶ関の国有地の一角を反原発運動家達が不法占拠して反原発のテント小屋を建てているのに、いつまで経っても政府は撤去措置をとらない。
それどころか、その小屋を民主党の元総理がうろうろ訪ねたという。まことに馬鹿馬鹿しい。
そのような者を総理にした「今日この頃の日本の政治」はどうかしている。
と、思っていたところ、
民主党ではない元総理の中にも、この小屋を訪れかねない御仁がいるらしい。

その人、小泉純一郎氏の反原発の言を、昨夜テレビのニュースで聞いた。曰く、
「人はねー、考えを変えるものなの。」、
「私は総理の時に、原発を推進していたけれども、今は、考えを変えたのです。」、
「日本に原発はいりません。自然エネルギーで十分やっていけます。」
「無責任だという人もいますが、私は考えを変えたのですよ」
「原発推進派は、原子力発電で生み出される使用済み核燃料の処理をどうするんですか。フィンランドのような地下に分厚い岩盤があるところならともかく、日本は地中深く掘れば温泉が出てくるんですよ。地中に埋められないのですよ。こういうことも考えずに、原発を推進するのは無責任でしょう。」、というもの。

これを聞いていて、このおっさんの頭の回路は、昔といっしょで、この頭で銀行を郵政をそして法曹界をめちゃくちゃにしやがったのだと思った。
そして、あのときの彼の典型的な言い草を思い出した。
まさに思い起こしていただきたい。
今は「反原発」の空気だが、その時は、「構造改革」の空気が濃厚に漂っていた。
小泉氏は、今と同じように、その空気の中で言っていた。
曰く、
「自民党をぶっつぶす」
「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」
「○○建設の倒産は、構造改革が進んだから」
郵政民営化とは何かと聞かれて。
「郵政民営化とは構造改革です」
構造改革とは何かと聞かれて。
「構造改革とは郵政民営化です」
イラクの何処に自衛隊を派遣するのかと聞かれて。
「非戦闘地域です」
非戦闘地域とは何処かと聞かれて。
「自衛隊が派遣されるところです」

そこで、この頭の回路の御仁には、もう聞きたくはないが、
この御仁の手下となることによって出世街道を上り詰めた者やこの御仁のチルドレンとして快適に泳いだ者には、例えば、次のことに説明を求め、あの「構造改革」がよかったのかどうか考えを表明してもらいたい。

アメリカに言われるままに、
郵政を民営化して、何かいいことがあったのか。
郵政民営化で国益が如何に増進したのか。

アメリカに言われるままに、
弁護士の数を劇的に増やして何がよかったのか。

要するに、昨夜のTVを見て、「構造改革の小泉」の次に突然現れた「反原発の小泉」の姿は、この彼が執着した「小泉構造改革とは何だったのか」という総点検のきっかけになれば、それなりの価値はあると思った次第だ。
それと同時に、このしゃあしゃあと「人は考えをかえるもの」とうそぶく「反原発の小泉」の態度には、国家観も「武士の一分」もないのであるから、この「反原発の小泉」は、一貫してアメリカに国益を明け渡す郵政民営化に反対して我が国の「武士の一分」を守った
平沼赳夫先生
の国政における存在のありがたさを国民がさらに深く認識するきっかけになるという意義がある。
即ち、空気に流され続けてきた国政の総点検のきっかけになり隠れていた宝を自覚することに「反原発の小泉」登場の意義がある。
国民は、いい加減に、「真の武士」が何処にいるのか見極めて欲しい。

さて、冒頭に言ったように、反原発の「空気」があるのは分かる。しかし、これを恐がり、この「空気」に反することは何も言わないのは、人の道に反するし政治家として失格である。
何故なら、エネルギーは、国家の存続と国民の生存に不可欠であり、そのエネルギーの確保の為に、現在の我が国に原子力発電が必要であるからだ。
もちろん、水力、風力、火力、地熱等のエネルギー開発の努力を続けねばならない。しかし、現在、これだけで、我が国に必要なエネルギーは賄えない。

我が国には、原発を推進していた小泉氏もご存じのように、既に二万トン近くの使用済み核燃料が存在しているのだ。
しかも、これを再処理し安全性を高めて最終処分する技術は既に確立されている。従って、今原発を廃止したとしても、使用済み核燃料再処理施設の運転再開はどうしても必要なのである。
我が国の政治は、安全性の確認された原子力発電を稼働させることと、核燃料サイクル完成のための高速増殖炉もんじゅの稼働に向けて努力を傾注しなければならない。

そこで、はっきり言っておく。
東日本巨大地震に伴う福島第一原子力発電所の事故は、
原子力発電における我が国の技術力の「安全性の証明」でもあったのだ。
あれほどの、大災害の中でも、死者、犠牲者は、一人もいないではないか。放射能の故に健康障害を起こした人もいない。
従って、トルコは、安全だから我が国の原子炉を導入するのであり、アメリカや各国は、フクシマをみて安全だと判断したから原子力発電を続けているのだ。

ドイツなどは、原発を停止したと言うが、陸続きの隣のフランスが原発で発電しているから停止できるのである。
これは、日本で言えば、大阪や東京には原発はないが、福井や新潟や福島の原発からの電力によって大阪や東京で工場が動きネオンサインが灯っているのと同じである。
従って、ドイツなどは、脱原発どころか、東京や大阪と同様、実は他のところにある原発を当てにしているのだ。つまり、原発依存ではないか。

日本の政治は、ただ一国のなかにあるアレルギーだけに囚われて対局を見失ってはだめなのであって、この度の事故をバネにして、
人類の未来を拓くために率先して
「核を制する世界最先端の技術」の獲得に邁進し、
日本民族の世界に貢献するべき使命を全うすべきである。
そうでなければ、人類は早晩、エネルギー不足による大惨害に襲われる。
我が国は、その人類の危機を克服すべき使命を帯びている。

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