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フリーレンジって 最新EU食物事情

食べ物に関する言葉で、フリーレンジという言葉をご存じだろうか。

「電子レンジ使用可能」という意味、ではない。

先日の欧州出張の際に、ロンドンで「鶏卵はフリーレンジのものが好まれている」という話を聞いた。

「フリーレンジ」
調べてみると、「平飼いされた鶏のこと」とある。

このことに代表されるように、ヨーロッパでは食物を摂る際に「正しい食べ物かどうか」を判断する傾向が高まって来ている、という。

ジェトロのレポートの中にも、英国人が食品を購入する際に重視する項目に関する調査結果が掲載されていたが、そこで一番高いプライオリティのあったのは「健康に良い食品」だった。「価格、価格に対する価値」が2番目で、「動物保護・フリーレンジ」は7番目だった。

アムステルダムのカフェレストランのメニューにも「free range」と表記されたものがあり、広がっているのを感じた。

いろいろ感じつつ帰国のKLM便に搭乗した。食事のメニューを見ていたら、ここにもこういう表記があった。

「焼き鳥 野菜のマリネ
注 オランダ動物保護協会によってTHE BETTER LIFE HALLMARKを授与された肉を使用しています。」

このほか、「牛肉の蒸し煮」 のところには
「注 持続可能な方法とアニマルウェルフェアに配慮した飼育方法によるDe Vrije Koeのオランダ産Blaarkop牛を使用しています。」

このDe Vrije Koe とは文字通りの意味はfree cow、すなわち自由に飼われた牛、という意味になるが、要するに、出来るだけサステイナブルな生産に心がけたということだ。Blaarkop牛は、オランダで昔から飼われている品種。

翌朝の朝食も、もう推して知るべし、だろう。

「温かい料理はどちらもEU規制に合った地鶏の卵を使って調理をされております。この地鶏は良質の飼料で育てられたものです。」


と、ふと今回の出張中、英国で聞いた話を思い出した。
「いよいよ、日本産の和牛の輸出が英国で解禁される。
しかしながら、EU基準に合った食肉処理場が日本にはほとんどなく、その点で輸出が難しい。」
ここに言うEU基準とは、独自の食肉保管温度の基準や大腸菌の検査方法の基準などのこと。つまり、主に衛生面での基準であって今回ここで述べたものは違うのだが、それにしても、農林水産物の輸出を目指すのなら、衛生面だけでなく、こうした「政治的に正しい」食物を生産していくべきではないだろうか。

佐賀県畜産公社が持つ食肉処理場も建て替えを検討すべき時期に来ている。
対米輸出基準はもちろん、ハラルやEU基準への対応などを考えたものにしていくことによって、他にはない強みになっていく可能性があると思う。

ソフト、ハードの両面から挑戦してみたい。

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