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在特会、敗訴判決を不服 京都ド真ん中でヘイトデモ

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歌舞伎でおなじみの京都南座前でもヘイトスピーチが吹き荒れた。=4日午後、東山区 写真:田中龍作=

 海外からの観光客で賑わう京都できょう、異民族を排撃するヘイトデモが繰り広げられた。朝鮮学校襲撃事件で訴えられていたレイシストたちが「ヘイトスピーチは違法である」とした京都地裁の判決を不服として抗議したのである。

 敗訴した うっ憤 を晴らしたいのか、レイシストたちは豪華絢爛のデモコースを選んだ。

 京都市役所前を出発し河原町通りを南下、 四条河原町から東に向きを変え、 四条大橋を渡り八坂神社に行きつくと旋回し、再び四条通りを東進した。

 祇園祭りも顔負けのコースを歩きながら、在日コリアンへの罵詈雑言をまき散らしたのである。警察がこの順路を許可したのが不思議でならない。

 先月7日、京都地裁は次のような判決を言い渡した―

*在特会らの示威活動は児童や教職員を畏怖させ学校の名誉を棄損した。

*在日朝鮮人への差別意識を世間に訴える意図があり、人種差別撤廃条約が定める人種差別にあたる。

*在特会らは朝鮮学校に1200万円の損害賠償を支払え。

*在特会らは朝鮮学校の半径200m以内で街宣をしてはならない。
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カウンターのプラカードまでもが はんなり。いかにも京都らしい。=河原町 写真:諏訪都=

 海外諸国は多民族共棲が当たり前となっている。異民族排撃は外国人の目にどのように映ったのだろうか?

 京都在住アメリカ人英語教師(30代男性):
「アメリカには(白人至上主義団体の)KKKがあり彼らにもデモをする自由があるが、彼らが言えるのは“We don’t like you”くらいまで。“殺す”なんて言うと絶対ストップがかかる。

 カナダ人観光客(女性50代):
「カナダはたくさんの民族が混じっているので人権が大切なことは皆分かっている。“殺す”とか言う言葉は impossible です」。

 ドイツ人観光客(女性60代)
「表現の自由は他人の自由を侵害したら自由でなくなる。ドイツでは(法律で)禁止されている」。

 アイルランド系カナダ人英語教師(京都在住が長い男性30歳):
「こういうヘイトスピーチは大嫌い。祖父がプロテスタントの旗を持ってカトリックを攻撃していたのを思い出す」。

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アイルランド系移民のカナダ人英語教師は、顔をしかめながらヘイトデモを撮影した。=祇園八坂神社前 写真:諏訪都=

 前出のアイルランド系カナダ人英語教師はこうも語った。「京都で教え始めた15年前頃、レイシストたちのデモが騒がしくて授業ができなかった。今、それをフラッシュバックのように思い出す。最近また(ヘイトデモが)増えているので心配している。問題を認識している人が少ないのも心配だ」。

 中国、韓国、北朝鮮に対して強硬な姿勢をとる安倍政権は高い支持率を得る。一方で国民の多く、とくにB層と言われる人々は政治イシューに無関心だ。

 「時代状況が戦前と似てきた」との指摘が目立つようになった。国家をあげて異民族排撃をするようになれば、戦争の端緒となる。歴史を繰り返してはならない。

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