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『5年後、メディアは稼げるか』ブロガーが知っておくべき「紙とウェブ」の決定的な違い

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どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今回ご紹介する本は、個人でブログやウェブメディアを運営している人だったら絶対に一度は読んだほうがいい本、佐々木紀彦著『5年後、メディアは稼げるか』です。

この本が発売された当初、僕がフォローしている人たちの間で結構話題になっていたのですが、今さらになって読みました。読んでみると、これが本当に素晴らしい本で!なんでもっと早く読まなかったんだろうと。

今後、「個人の時代・個人が運営しているメディアが中心になっていく」と考えている方であれば、絶対に早く読んだほうがいいです。

この記事では、自分が特に参考になった「紙とウェブの違い」を中心に、これからの世界を変えていくであろう「起業家ジャーナリスト」の存在についても触れながら、書いてみようと思います。

紙とウェブの違い

この本の著者は、東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦さん。佐々木さんは東洋経済オンラインの編集長に就任されて、たった4ヶ月でPVを10倍にしたそうです。

その時の3つの成功要因が以下。

  • 紙の編集部と、組織、コンテンツ、ブランドを切り離したこと
  • 30代をターゲットにしたこと
  • ユーザー第1主義を徹底したこと

この内容について詳しい内容を知りたい方は、是非本書を読んでみてください!この部分も大変興味深かったです。

ただこの記事では、この3つの軸を掲げて、著者が試行錯誤した結果辿り着いた「紙とウェブの違い」にフォーカスを絞って書いていきます。

紙とウェブの違いをまとめるとこうなる!

まず、このふたつの違いを表にまとめるとこのように分かれるそうです。

ウェブ
一貫性多様性
余韻断言
建前本音
理性感情
総合力勝負タイトル勝負
集団個人

この中でも僕は、「タイトル勝負」と「感情・多様性」の部分に目が留まりました。

タイトルが10倍重要!

タイトルについては、このブログでも何度か書いてきましたが、新聞や雑誌など従来のメディアに比べて、ウェブ上ではタイトルが非常に重要だということは、皆さん異論がないでしょう。

参照:『ヤフー・トピックスの作り方』にはブログの書き方のヒントが溢れてる。

佐々木さんも、「ウェブの場合は、タイトルに反応してもらえないとコンテンツのチラ見さえしてもらえない。雑誌や新聞の場合は、内容や装丁も含めてトータルな印象で判断してもらえるけど、ウェブはタイトル命。」とおっしゃっています。

ただ最近は、雑誌も表紙タイトルがどんどんウェブに近寄ってきて、「読んでみたい!」と思わせるようなタイトルになってきました。

参照:読まれる記事にするための、タイトルのつけ方2013年度版 : 焼きそば生活

こうやって、雑誌もウェブ化してくると、なおさら読者の奪い合いのような形になってくるはずなので、ウェブの文章は尚更ウェブの性質に特化したモノを書いていかなければいけません。

ウェブの文章は感情を刺激して、多様性を容認すべし!

この点については、まず本文を引用します。

ウェブは「感情寄り」のメディアです。論理を緻密に積み上げていくのにはあまり向いていません。ウェブで一番ウケが悪いのは、お堅い学者調の文体と、論理だけを押し通したコンサルタントのレポートっぽい文体です。

中略

つまるところ、良い論文や記事を書くスキルと、よいウェブ原稿を書くスキルはかなり違うのです。むしろ、ウェブ原稿のうまさは、プレゼンのうまさと比例するように思います。

いやー、この部分を読んだ瞬間、「よく言ってくれた!」とついつい声に出してしまいました。

そう、まさにこれなんです!ウェブと紙(論文)の違いはココに尽きます!

前回、「井上雄彦『バガボンド』36巻「耕す」ということ。」の記事でも書きましたが、法律の論文を書く能力をブログに持ち込んでも、それは「ブログというメディアを殺すだけ」なんです。

極端な話、ウェブ原稿においては「論点落とし」をしてしまってもOK!むしろ積極的に落とすべきなんです!

それよりも、自分がどこに興味を持ったのか、どれだけ熱く語って読者に訴えかける事ができるのか、そこで勝負が決まります!

まさに、これは個人のプレゼンと一緒。プレゼンでは「時間の長さ」や「聞き手の反応」に合わせて、思いっきりスライドを飛ばすこともありますよね?

でもそれでいいんです、全ての論点を語るよりも、どの部分を重要視しているのか、そこを積極的に語るべきがプレゼンなので!

実際に、今まさに僕も書評を書いておきながら、ほんの十数ページの部分の話しかしていません。論点落としまくりです。笑

佐々木さんは、ウェブメディアにとって大事なことは「一つの方向性に読者を誘うことではなく、様々な意見を読者に提供し、読者の頭の中を刺激すること」と書いていましたが、論点落としをしても良い理由はココにもあって、ウェブというのは僕の書いた記事だけでは絶対に完結しません。

他の人が書いている記事も横断的にみてもらって、初めて完結するものです。

「この人はこう考えるのか、こっちの人はぜんぜん違うこと言ってるぞ!」そうやって、色々と見て回ってもらうことで、読者の考えがまとまってくるというものです。

だからこそ、自分が大切ではないと思う論点はドンドン落としていって、ウェブでは自分が伝えたいことだけを書くべきなんです。

個人が核となり、面白いメディアが作られていく時代

佐々木さんはこう主張しています、「これからのメディア界では、一流のテクノロジー人材とコンテンツ人材とビジネス人材が組めば、たとえ少人数でも面白いことがいくらでもできる」と。

僕もこれには完全に同意で、何百人何千人体制の大きな企業よりも、核となる個人がそこに入るかどうかなんだと思います。その分野において声の大きい個人が入るかどうか、そこで勝負が決まると。

これからは個人が企業よりも発信力が強くなっていくことは間違いありません。それは反日デモの記事でも書いた通りです。

参照:反日デモ最大級のあの日、僕は北京日本大使館の前にいた。 | 隠居系男子

大切なのは、いかにしてそんな人たちと組んでいくのか。

例えば、もし仮に「多くの中国人に読んでもらいたいメディア」をいま日本人が作るのならば、蒼井そらさんを巻き込むべきなんです。

現地の駐在員や中国通を何人も集めたところで、そこには何の意味もない。蒼井そらという女優(コンテンツ人材)を一人巻き込む方がよっぽど重要なわけです。もちろん日本の企業はタテマエがあるから決してそんなことはやらないでしょうけれど…。

起業家ジャーナリストの存在

これから訪れるそんな時代の中で、活躍していくであろう個人を、佐々木さんは「起業家ジャーナリスト」と呼んでいます。

起業家ジャーナリストの定義について、どのような人々がどのように活躍していくのか、その辺についても書きたい気持ちもあるのですが、ぜひこれは本書で読んで欲しい!

本書を読み進めて初めて、これが意味するところがわかるはずだからです。

ただ、この中で挙げられている「起業家ジャーナリスト」の具体的な人物を少しだけ紹介すると、メディア野郎でお馴染み田端信太郎さんや『フリー』や『メイカーズ』の著者であるクリス・アンダーソン、そしてメディア人ではないですが堀江貴文さん等が挙げれられています。

まぁこのメンツを見れば、なんとなくその方向性は伝わりますよね。笑

最後に

これからメディアがどうなっていくのか、それを考える上で本当に良い本だと思います。

メディアの流れ、それすなわち「時代の流れ」でもあるわけですから、これから世の中がどのように変化していくのか気になる方も、ぜひ手にとってみてください。

今であれば、Kindleのセールでかなり安くなっています!

あ、本書の中で「起業家ジャーナリスト」と呼ばれている田端信太郎さんの『MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体』も合わせて読んでみてください!こちらもメディアを考える上では外せない一冊。

参照:田端信太郎著『MEDIA MAKERS』を読んで考えてみた。有料メルマガの次なる一手。 | 隠居系男子

あとこれは完全に蛇足ですが、本書の後半部分に「福沢諭吉がすごかった!!」的な事が書かれてあり、あれ?もしやこの人・・・と思ったのですがやっぱり慶應出身の人でした。

慶應出身じゃなくてこれを主張していたら、更にカッコ良かったんだけどなー。笑

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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