鈴木宗男元議員が次のように語っている。
1 1998年(平成10年)小渕内閣の時(官房長官は野中広務)の時に官房副長官に就任。当時に内閣参事官から毎月200万円のカネを『領収書も何もいらないカネです。ご自由にお使い下さい』と言って受け取った。
このカネを政治活動に使うのであれば、収支報告書に届ける必要があり、個人として使うのなら、個人の所得として確定申告をしなくてはならないという。
2 当時は前例踏襲として、歴代の内閣総理大臣(中曽根、竹下、橋本、宮沢)に盆暮れに1000万円。国対委員長に月1000万円が支払われた。
3 年4回の自民党の役員会、年2回の閣僚懇談会に額面50万円の背広の仕立券を配布。1回の会合で約1000万円、年間で合計6000万円を使った。
4 1998年(平成10年)11月の沖縄県の知事選に3億円を官房報償費から捻出して選挙に投入。
5 1999年(平成11年)キルギスで日本人技師が4名武装勢力に拉致された。現地から300万ドル(約3億円)が要求され外交機密費から支出した。しかし、このカネは当時の大統領のフトコロに入り、ゲリラには入っていないことが言われている。同時に、現地でこの交渉に当たったキャリヤー外交官は、連日宴会を行い、この20間で80万円の「小遣い」を貯めた外交官もいたという。
6 中東の某国高官からイランが保有していた北朝鮮のノドン弾道ミサイルの詳細な構造図が入った。鈴木氏はこの入取に官房報償費を支払ったと書いてあるがいくら払ったかは書いていない。官房報償費が国益になる場合として例示している。
7 官僚達が「機密」の名のもとに、食い散らかした宴会費もあると指摘している。