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厚労省2012年度買上げ調査結果を発表|脱法ドラッグ対策

脱法ドラッグや健康食品に対して、市販品を買い上げてその成分等を分析する調査が行われています。厚生労働省では、「無承認無許可医薬品等買上調査」として2001年から継続して実施されていますが、その2012年分の結果がようやく発表されました。

<報道発表より>*****
(2)違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)
昨秋の指定薬物施行日(平成24年11月16日)以降に買上を実施(36都道府県)
195 製品中188製品から28種の指定薬物、1種の麻薬を検出
(a) 38 製品から買上以前より指定薬物として指定されていた成分を7種検出
(b) 1製品から買上以前より麻薬として指定されていた成分を1種検出
(c) 178 製品から買上以降に指定薬物として指定された成分を21種検出
(なお、(a)、(b)又は(c)のいずれかに重複して該当する製品が存在)
厚労省報道発表・2013年10月22日(下記参照①)より
*****

リンク先を見る
↑厚労省の報道発表資料より

●「188 製品から指定薬物を検出」と発表することに何の意味がある
そもそも、この買上げ調査とは、薬務行政当局が業者を指導監督する際の重要な手段になっているものです。指導に当たって、まず、法令違反の有無が問題となりますが、今回、買上げ調査の対象とした脱法ドラッグは160(重複を含めると195)製品。その結果は
■違反製品は39製品(同一名製品の重複あり)
・麻向法で規制されている麻薬が検出されたもの…1製品からメチロンを検出
・薬事法で規制されている指定薬物が検出されたもの…38製品から7物質を検出
というものでした(下記参照②)。

ところが、上に載せたように、報道発表の見出しには「188 製品から指定薬物を検出」とあります。この数字は、上記の指定薬物が検出された製品+買上以降に指定薬物に指定された成分が検出された製品を加えたもの、という趣旨でしょうが、さて、この数字にどんな意味があるのでしょうか。違法製品ではなかったが、危険な製品であるというなら、調査対象となった195製品のほとんどすべてに、何らかの危険な成分が含まれているはずです。

私は、この部分を次のように読み替えて理解しています。
「195製品の約8割に当たる156製品からは、買上げ時点では法規制の対象に含まれていないものの有害性が疑われる○種の成分が検出された。厚労省は、これら未規制成分の有害性に対する評価調査を順次進め、発表時までに、21種について薬事法の指定薬物に指定し、残る○種についても現在調査を行っている。」

このように、事実をそのまま伝えればすっきり理解できるものを、なぜ、回りくどい言い方をするのか、その理由が私には理解できません。
この情報を取り上げたメディアのうち、産経新聞は違反製品についてきちんと報道していましたが、厚労省発表をそのまま流した記事も目につきました。

[参照]
①厚労省の報道発表(2013年10月22日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000027121.html
②買上げ調査の結果発表
平成24 年度「無承認無許可医薬品等買上調査」の結果について(2013年10月22日)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11126000-Iyakushokuhinkyoku-Kanshishidoumayakutaisakuka/betten_1.pdf

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