記事

警告を無視した中国の無人機は撃ち落とすべきなのか?

ネット上でニュースをチェックしていたら、安倍総理が、領空侵犯した中国の無人機が我が国の警告を無視した場合、撃墜することを認めたと報じられていました。

 どう思いますか?

 それにしても、本当にしつこい中国!

 しかし、無人機を日本の領空に飛ばすというのは中国の作戦なのです。分かるでしょう?

 無人機なら人間が乗っていないので、日本側はひょっとしたら撃ち落とすかもしれない、と。従って、その無人機を日本が撃墜したときのシナリオも、中国としては準備している筈なのです。何もシナリオを準備することなく、ただちょっかいをかけるだけということはないでしょう。

 では、日本側が、領空侵犯した無人機に対し警告をした上で、それでも従わないので撃墜したときに、中国側はどのような行動に出るのか?

 日本側としては、国際法に照らして正当な行為であると主張することができますが、中国がそれを認めはしないでしょう。

 中国は言う筈です。

 尖閣諸島は中国の固有の領土だ、と。その上空に中国機を飛ばして何が悪いか、と。そして、その中国の無人機を撃墜した日本の行為は、中国に対する攻撃そのものだ、と。従って、中国には、日本の軍事行為に対して対抗する権利がある、と。

 つまり中国は、日本に対して軍事行動に出る口実を探しているのです。

 何もしないのに、中国が日本に軍事行動を起こす訳にはいかない。そんなことをすれば米国も黙っている訳がない。しかし、先に日本が手を出したとなれば話は別。そのように考えているのです。

 さらに、そうして日中間にもめ事があることが国際的に認知されるのであれば、尖閣に対する権利を主張する上で、少しは有利にことを運ぶことができるようになると期待しているのでしょう。

 だとしたら、日本にとっては必ずしも得にならないので、日本としては無人機を撃ち落とすようなことは控えるべきなのでしょうか?

 しかし、もし日本が度重なる領空の侵犯行為を黙って見逃し続ければ、今度は、益々侵犯行為が横行し、事実上、尖閣を占有してしまうでしょう。

 つまり、黙っていては、尖閣が中国のものになってしまうのです。

 ということで、中国としては、日本が反応を示しても或いは反応を示さなくても、中国に有利になるような作戦を描いているのです。

 従って、日本としては、幾ら日本の主張が100%正しいとしても、ただ単に中国の無人機を撃墜することは得策ではないし、さればとて、黙って手を拱いていることもできないのです。

 では、どうするのがいいのか?

 日本は、中国がやっていることを世界に対して訴えるべきなのです。

 例えば、世界の主要紙に対して、事実を訴える記事を掲載してもらう。そして、国連の安全保障理事会においても、中国の不当な行動を訴える、と。

 そうした行動を繰り返し繰り返し行った上で‥つまり、よく事実関係を世界に分かってもらった上で日本の警告を聞かない無人機を撃墜するのであれば、それならそれで事態は、中国の作戦通りには進むことがないでしょう。

 それに、そもそも安倍総理は、尖閣に公務員を常駐させると言っていたのに、何故それを実現しないのでしょうか? 石原元都知事の言っていた船溜まりの建設はどうなっているのでしょうか?

 そのような行為は、中国側を刺激するからという理由で抑制しているのでしょう? なのに、その一方で、幾ら警告を聞かないとは言っても、無人機を撃墜してしまえば、それこそ中国側を刺激するでしょう。

 そのようなことをすれば、中国側は、それを日本側の軍国主義の復活だなどと、大体的に報じるでしょう。それが彼らの作戦なのです。

 だから、とにかく中国側の作戦の裏をかくことが必要なのです。

 それに、中国は、韓国が竹島を事実上占拠している事実を重視しているのです。

 日本側が100%自分の領土だと言っている竹島を韓国が事実上占拠して長い年月が経つが、日本は黙って放置しているではないか、と。だったら、中国も韓国を真似して、事実上尖閣を占拠してしまえばいいのではないか、と。

 結局、穏便に事を済ませようとして竹島に対する主張を日本が封じ込めてしまっているからこそ、中国の横暴な行動を招いてしまっているのです。

 そして、日本との間で、似たような利害関係にあるから、韓国と中国は手を結んでいるのです。

 だったら、竹島に対しても毅然とした態度で接するべきなのです。

 しかし、毅然とした態度というのは、言うべきことを言うだけの話で、何もそれらの国と敵対的な関係になれというのではないのです。

 いずれにしても、平和的な手段で事実を世界中に知らせることが先決なのです。

あわせて読みたい

「国防」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。