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松本龍・復興担当大臣

新聞やテレビで政治家・松本龍の顔を見ると、2010年に名古屋市で開催された第10回生物多様性条約締約国会議で議長を務め、名古屋議定書が採択されたときのシーンを思い出す。ホスト国の環境大臣として臨んだ国際会議で難産の末にまとめあげた議定書の締結に、感激のあまり顔をくしゃくしゃにして、他国の関係者とがっちり握手を交わしたときの映像だ。

そのときの様子をWikipediaはこう記述する。
「『皆さんの英知、努力、汗と涙が実った結果』と述べ、涙ぐみながら謝辞を述べると拍手が沸き起こった。松本の閉幕宣言後、会議の出席者だけでなく傍聴者も次々に立ち上がり、1分にわたりスタンディングオベーションが続くなど、国際会議としては異例の幕切れとなった。」

そのときの映像は、ごま塩っぽく見える髪に、素朴すぎるほど素朴そうな顔立ちの男の国際舞台での成果を祝福していた。「のちに、松本は『あの時は泣いてしまった』と述べたうえで『一生忘れることができない』と述懐している」(Wikipedia)という。

日本の政治家は、外国語能力に自信がないせいか社交下手が原因するのか、とかく、外交や国際会議の舞台での立ち振る舞いがさまにならないことが多いが、そのときの松本は日本の政治家のイメージとは大きくかけ離れ、顔に似合わず格好良く見えた。

実は、そのときまでわたしは、その男がだれであるか、知らなかっただけに、このときの映像はなおさら鮮烈だった。
以来、この男に興味を持った。

それから随分久しぶりにお見かけしたのは、6月28日の復興担当大臣就任の記者会見。民主党も自民党も公明党も嫌い」と言ってのけたのは、大臣就任会見としてはおそらく異例中の異例だろう。しかし、そのあとに続けた「復興だけがわたしの思い」という趣旨の発言に重きがあるようで、菅総理不信任案や延命やら政局に明け暮れる政治にモノを言う姿勢に、この人らしさを感じたものだ。

しかし、やはりと言うべきか問題発言と受け取られ、陳謝しているが、いまの時期、復興大臣に据える菅内閣の切り札は、この人だったのかなと受けとめてはいた。

復興大臣就任後初めて訪れた東日本大震災の被災地での一連の発言。被災地住民の神経を逆なでするような「耳を疑う放言」「命令口調で高圧的な発言を連発」(5日付・毎日新聞社説)だったという。見た目通りの飾らない人柄なのか、それとも、たんなる、わきまえのつかない人なのか。

もう一度、『皆さんの英知、努力、汗と涙が実った結果』と顔をくしゃくしゃにして感激でき、被災地の住民や国民からスタンディングオベーションが沸き起こるような仕事をしてほしい。

わたしは、こういったときの復興大臣は「民主党も自民党も公明党も嫌い」と言ってのけることができ、ただ一途に被災地のことを思い仕事をできる人がいいと思っている。

だから、あなたは命がけで頑張るしかない。でなければ、民主党政権にも、松本大臣にも後はない。

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