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国会に、政権の受け皿が育つ素地はあるのか

地方自治体議会の議員として、これまで国会に目を向けることはなかった。しかし、菅内閣への不信任案提出に当たって見られた与野党の対応を見て、総理大臣個人の資質だけでなく、国会そのものがきちんと機能しているのかを、きちんと検証されなければならないのではないかと思った。

不信任案は1日に衆院に提出されたあと2日に否決されたことで、菅総理の是非はひとまず置いておき、東日本大震災の被災地への復興支援のあり方についての審議に軸足を移す等の国会機能の正常化が期される。それが、不信任案の提出と一連の騒動にあきれ返った被災地住民や国民に対する国会としての回答でなければならないはずだった。
しかし、3日の参院予算委員会は、やはり、菅総理に2日の「うそ」や、否決後の「豹変」に対する非難の応酬が審議の中心と化すなど、相変わらずのようだった。

こんなとき必ずといっていいほど登場する自民党の山本一太氏は、「キツネにつままれた気持ち」(4日付・毎日新聞)とまくしたてた。
また、公明党の谷合正明氏も、「仲間を裏切るとは本当にひきょうだ」(同)と続いた。

これらは、たんに議員の個人プレーではなさそうだ。
4日付・朝日新聞には、「自民党は、2日の内閣不信任案の採決で、首相退陣や衆院解散に持ち込むことはできなかった。しかし、民主党内で首相の辞任時期をめぐる対立が勃発。まずは相手の『内紛』を徹底的に批判し、政権追及の態勢を再構築したい考えだ」とある。
不信任案騒動に対する逆風を、菅総理の「うそ」を追い風として党勢回復に努めるべく、これからも政局国会を演出していく考えを示したかのように受け取れる。

不信任案騒動で国民からの非難は相当大きかったのではないかと思うが、それには懲りず、これからもますます攻勢をというところが、政治素人のわたしには理解の及ばないところだ。

今回に限らず、ふだんから、予算委員会という名称にありながら、予算がどのように審議されているのかが見えず、政治家個人の資質やら不祥事をネタに、与党に対する揺さぶりに利用されることの多かった。
地方議会では、当該委員会の議案に限った質疑に厳しく限定されているのに対し、どうも国会というところのこうしたありようがわからない。

これまで、衆参ともに予算委員会が国会の与野党対決の花形としてテレビや新聞で真っ先に取り上げられてきただけに、特に与党を追及する側の野党にとっては最高の見せ場であり続けてきた。
1970年代のロッキード事件への追及に使われた主要な舞台が予算委員会であったし、歴史的に果たしてきた役割は理解するが、最近の国会議員はただ非難じみた激しさだけが取り柄の言葉ばかりが飛び交うように感じている。

今後も、「まずは相手の『内紛』を徹底的に批判し、政権追及の態勢を再構築したい」という与野党の攻防論ばかりが先行するようであれば、国会内には国民が期待するような政権の受け皿が育つ素地はなかなか醸成されそうにない。

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