記事
- 2011年03月02日 01:30
小沢一郎衆議院議員単独インタビュー(テキスト版) 2010年12月23日
11/14
前線の兵力は、日本は役立ちませんからね。実戦を知らないですから。そんなことを彼らは期待していないです。彼らは輸送船を、油ではなくて医薬品とか食料とか水とか、そういう兵站を担当してくれ、と。それから後方の野戦病院、こういうものも担当してもらえないか、と。それから飛行機での軍事物資の輸送をやってくれないかということ、いろいろなことを言ってきたんです。僕は、それをやるべきだということで徹底して言ったのですが、ついに最終的に内閣として決断できなくて、何もできなくなったんですよ。その時に、アメリカ人からほんとに屈辱的な話をされましたよ」
岩上「どういうふうな?」
小沢「大使から、あの時に日本のタンカー、油の輸送船が──彼らは正確に知っていましたが──二十何隻ペルシャ湾にいる、と。『自分たちの商売のためなら行くのか。国際協力だと危ないからとか何とか言って断るのか。どういうことだ、日本人は』ということを言われましたね」
岩上「誰から言われたんですか?」
小沢「時の大使から言われましたよ。おかしいって。ちゃんと正確なタンカーの数を言ったですよ。今ペルシャ湾にいる日本のタンカー、と。
そういうことも言われましたし、戦争が終わってから掃海艇が行ったんですね。機雷を除去する。その連中が帰って来て、隊長以下幹部を僕は慰労したんです。その時にその隊長が言っていたのは、『本当に戦争が終わってからで申し訳なかった』とアメリカのカウンターパートに言った、と。『戦争には支援できなかったけれども、ひとり100 ドル日本人は戦費を出した』。そうしたら相手方が、おもむろに懐から財布を出して、『俺はおまえに100 ドルやる。今度はおまえが俺の代わりに戦ってくれ』と言われた、ほんとに恥ずかしかった、と。その部隊長から聞いたんですから、僕は。一緒に慰労会で酒を飲みながら。そんな程度なんですよ。
だから僕は、そういう意味で、なにも実戦部隊をどんどん派遣しろなんて言っているんじゃないですよ。日本人として、日本国として可能な限りの国際貢献をすべきじゃないかというのが僕の意見で、その時は、いわゆる俗に言う後方支援、昔の軍用語で言えば『兵站』だけれども、後方支援も、その時の内閣法制局は、戦争と密接不可分の行為だから、これは憲法違反だと言ったんですよ。密接不可分な行為であることは、その通りなんです。戦争というのは、兵站戦が続かないから負けるんですから。太平洋戦争も、アメリカの銃弾で死んだ人よりも、兵站が続かなくて餓死したり病気したりした人のほうが多いんですから。
要は、戦争というのは兵站なんです。その時は、その意味で法制局は正しかったけれども、前線よりはイラク相手ならば後方支援のところまで攻撃は及ばないし、それはやれるじゃないかという議論だったのですが、そういう法制局でもってだめになったんです。ところが今度、小泉政権にこの間なりました。後方支援は戦場でないから憲法違反じゃありません、と(笑)。これくらいいいかげんな連中なんですよ。だから僕は、内閣法制局なんか廃止しろと言っているんです」
岩上「なるほど。憲法解釈をしている内閣法制局自体が、ものすごくいいかげんだ、と」
小沢「内閣法制局が憲法解釈をする話じゃないんですよ、本当は。政治家がやる話なんです。あの法制局というのは太政官以来の、要するにお上の権威のためにあるんです」
岩上「これも官僚制度ですよね」
小沢「そうです。国会に法制局があるんですから、立法府は国会ですから、法制局は国会にあればいいんです。政府は自分たちの政策をやりやすい、都合のいい法律をつくって出すんですから。これはよろしくないとか、これは憲法に反するとかいう判断をするのは国会なんですから、国会に法制局がちゃんとあるんだから、国会の法制局を充実すればいいんです。内閣に法制局は要らんのですよ」
岩上「なるほど」
小沢「そういうこともありました」
岩上「これも、もしかすると官僚を怒らせている1つの理由なのかもしませんね(笑)」
岩上「どういうふうな?」
小沢「大使から、あの時に日本のタンカー、油の輸送船が──彼らは正確に知っていましたが──二十何隻ペルシャ湾にいる、と。『自分たちの商売のためなら行くのか。国際協力だと危ないからとか何とか言って断るのか。どういうことだ、日本人は』ということを言われましたね」
岩上「誰から言われたんですか?」
小沢「時の大使から言われましたよ。おかしいって。ちゃんと正確なタンカーの数を言ったですよ。今ペルシャ湾にいる日本のタンカー、と。
そういうことも言われましたし、戦争が終わってから掃海艇が行ったんですね。機雷を除去する。その連中が帰って来て、隊長以下幹部を僕は慰労したんです。その時にその隊長が言っていたのは、『本当に戦争が終わってからで申し訳なかった』とアメリカのカウンターパートに言った、と。『戦争には支援できなかったけれども、ひとり100 ドル日本人は戦費を出した』。そうしたら相手方が、おもむろに懐から財布を出して、『俺はおまえに100 ドルやる。今度はおまえが俺の代わりに戦ってくれ』と言われた、ほんとに恥ずかしかった、と。その部隊長から聞いたんですから、僕は。一緒に慰労会で酒を飲みながら。そんな程度なんですよ。
だから僕は、そういう意味で、なにも実戦部隊をどんどん派遣しろなんて言っているんじゃないですよ。日本人として、日本国として可能な限りの国際貢献をすべきじゃないかというのが僕の意見で、その時は、いわゆる俗に言う後方支援、昔の軍用語で言えば『兵站』だけれども、後方支援も、その時の内閣法制局は、戦争と密接不可分の行為だから、これは憲法違反だと言ったんですよ。密接不可分な行為であることは、その通りなんです。戦争というのは、兵站戦が続かないから負けるんですから。太平洋戦争も、アメリカの銃弾で死んだ人よりも、兵站が続かなくて餓死したり病気したりした人のほうが多いんですから。
要は、戦争というのは兵站なんです。その時は、その意味で法制局は正しかったけれども、前線よりはイラク相手ならば後方支援のところまで攻撃は及ばないし、それはやれるじゃないかという議論だったのですが、そういう法制局でもってだめになったんです。ところが今度、小泉政権にこの間なりました。後方支援は戦場でないから憲法違反じゃありません、と(笑)。これくらいいいかげんな連中なんですよ。だから僕は、内閣法制局なんか廃止しろと言っているんです」
岩上「なるほど。憲法解釈をしている内閣法制局自体が、ものすごくいいかげんだ、と」
小沢「内閣法制局が憲法解釈をする話じゃないんですよ、本当は。政治家がやる話なんです。あの法制局というのは太政官以来の、要するにお上の権威のためにあるんです」
岩上「これも官僚制度ですよね」
小沢「そうです。国会に法制局があるんですから、立法府は国会ですから、法制局は国会にあればいいんです。政府は自分たちの政策をやりやすい、都合のいい法律をつくって出すんですから。これはよろしくないとか、これは憲法に反するとかいう判断をするのは国会なんですから、国会に法制局がちゃんとあるんだから、国会の法制局を充実すればいいんです。内閣に法制局は要らんのですよ」
岩上「なるほど」
小沢「そういうこともありました」
岩上「これも、もしかすると官僚を怒らせている1つの理由なのかもしませんね(笑)」



