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ブロガーよ論争を胸に抱け

私の日系米国人の友人、Hajime Murakami さんのブログエントリが感動的だったので、勝手に和訳してみた。読みやすさを優先して、かなり意訳になっている。

村上さんは日本語も堪能なのだが、やはり英語の方が思う存分、自分を表現できるようだ(村上さん、もし誤訳があればご指摘ください)。

彼の英文は明晰かつ語彙が豊富で、英語の学習課題としてもたいへんよいと思う。気が向いたら、彼の他のエントリも見てあげてほしい。

ブロガーよ論争を胸に抱け(Bloggers: Embrace Controversy)

「独立思考者の安全ではない道を行け。危険な論争にあなたの思考を曝せ。あなたの心を語り、『変人』というレッテルを張られることより付和雷同の汚名を恐れよ」
トーマス・ジョン・ワトソン (1874 - 1956) IBM 社長
ブロガーとして、どうして私たちは論争を引き起こさなければならないのか?結局のところ、世間のありきたりな考えについて、ちょっと言い方を変えて言うくらいが、ずっと簡単だし、安全じゃないか。多くの人たちはそういう状態に陥るし、私はなんとかそこから抜け出そうと戦っているところだ。

私たちの考えをネットで表明するのは、諸刃の剣だ。世界中の数千人の人たちに意見を広める機会でもあると同時に、自分自身をさまざまな詮索・辱め・不名誉にさらすことにもなる。得るものは多いが、失うものも多い。特に、現在と未来の勤務先に私たちがネットで書いたものすべてを知られてしまうかもしれないしね。

でも私たちがそんなに自己防衛を気にするなら、そもそもネットでどうして書き始めたんだろう?傍観者でいることだってできたし、自分たちの評判をまったく傷つけるおそれなしに、他の人の成果物を楽しむことだってできたじゃないか。

私たちの多くは単に自己表現のためだけにネットで書き始めたんじゃないと思う。それは他の人たちを支援したり、彼らの心を動かしたりするためでもある。私たちは自分の考えをいろんな人たちに聞いてほしいと思うし、それが人々の生活上で啓発や変化のきっかけになるといいなと願っていたはずだ。たとえほんのわずかでも、私たちは他者を教育し、情報を与え、刺激して奮起させたいと思っていたんだ。

この仮説が正しいとしたら、どうして私たちはあえて議論を引き起こすべきだというのだろう?単に「長いものには巻かれろ」じゃだめなの?

実際、世間一般の常識を伝えるような情報源、人々やメディアはすでに数百とある。もし彼らと同じことをするなら、私たちの声はまったく無意味になる。私たちの読者が、たとえ数人だろうが数百万人だろうが、彼らに常識とは違う考え方をするように仕向けたり、通念を再定義したりすることにはならない。

変化を促すには、標準から外れる必要があるんだ。他の人が訪れていないところに行かなくちゃいけない。私たちは議論を引き起こさなくちゃいけない。

私たちが標準に挑戦するとき、ゆるぎない常識にとらわれていた人たちがはじめて反応する。彼らは現状に甘んじていて、自分のやり方に疑問を提示されることを快く思わないだろう。不快にさせてやれ。もし私たちの思考が他の人を激怒させたり、いらいらさせたり、すくなくとも不愉快にさせることがなかったら、私たちはたぶん何かまちがったことをしている。こういう人たちは無関係なんだ。私たちの目標は少数派に意見を届けること。開かれた心を持ち、現状と闘い、奮起されることを待っている人たちに。

これだけは覚えていたほうがいい。現在の世間の通念も、むかしは議論の的だったということ。人種差別廃止や男女平等、もっと基本的な人権でさえ、むかしは当たり前じゃなかった。でも誰かが物事の在り方に疑問を持ったんだ。そして彼らの声が支持を得て、すべてが始まった。そうやって歴史は作られて来たし、これからもそうだろう。

誰でも世界中の同胞に刺激を与えて奮起させることができる時代に私たちは生きている。どうしてすでに他の誰かがもっとうまく言っていることを書かなくちゃいけないのだろうか?私たちは独創的で独自で借り物ではない自分自身の考えについて書けるのに、である。いまは本当に、キーボードは剣より強し、なのだ。それを使って、他の誰も言えないことを言おうじゃないか。あなた独自の考えを教えてほしい。誰かの言葉を再処理してできたものじゃなくてね。

「当たり前」に挑戦し、受け容れられた考えに疑問を持とう。誰かに刺激を与えて奮起させるべく努力し、論争の炎に包まれる準備しよう。大胆・勇敢・論争的であることで、悪意と怒りに満ちた数百のコメントを送りつけられることになるかもしれないが、それだけの価値はある。

後記:一人のヒーロー
私の母校プリンストン大学は、ウォールストリート文化の牙城だ。その電子銀行システムの要塞に、一人の孤独な教授がいた。彼は、学生に対して、ウォールストリートのカネを避け、自分の情熱と起業家としての夢を追いかけろと、さかんにハッパをかけていた。

しかし彼の努力は無駄ではなかった。彼の学生の多くはウォールストリートへの道を選んだが、私たちのうち一握りの人々は、起業の道を選んだ。転向者の中には、ティム・フェリス、アナンド・アトレヤ、マイケル・スー、そして私がいる。きっと他にもたくさんいるだろう。

エド・ウィクソー教授の指導に心から感謝します。先生の言葉・世界観・人生に教示され刺激をうけたことは大きな財産であり名誉です。
その恩は未来に向けて返します。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ed_Zschau

この記事はQuora に同時投稿しました。

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