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日韓図書協定の成立−いたずらに時間がかかったことは残念

懸案事項であった日韓図書協定が、ようやく参議院で承認されました。これは、日本が朝鮮半島を植民地支配していた時代に、朝鮮総督府にあった「朝鮮王室儀軌(ぎき)」など、戦後日本に移管された1205冊の図書について、今回韓国に引き渡すこととなりました。

経緯を言いますと、朝鮮総督府にあったものが、戦後宮内庁に移されました。韓国政府は従来からその返還を求めていましたが、民主党政権ができてから、「返還」ではなく「引き渡す」という形で、これを韓国側にお渡しすることを決める協定が承認されました。

私も外務大臣時代、そういった1205冊の引き渡しを決断し、宮内庁にある現物の「朝鮮王室儀軌」を見に行きました。

朝鮮王朝のいろいろな儀式、例えば、王様が代わるときの式典の模様などをカラーの絵で示して、後世にそれを伝えていくという文書で、私もこの目で見ましたが、大変色鮮やかに描かれたもので、貴重な図書であるということが展示の横に書いてありました。

今回、この協定ができ展示のてよかったと思いますが、残念だったのは時間がかかってしまったことです。李明博(イ・ミョンバク)大統領が日本にお見えいただいたときまでに国会において承認ができればよかったのですが、結局、参議院において審議がなされないまま、店晒しにされてしまいました。

参議院では我々民主党は多数ではないので、残念ながら、そういったことについていかんともしがたいところがありました。

なぜこれだけ遅れたのかは、よく考えなければいけないと思います。せっかくであれば李明博大統領が訪日されるそのときまでに、国会としてきちんと結論を出しているべきでした。

衆議院で承認してから1カ月以上経てば、当然、参議院で議決されなくても衆議院で承認されるので、結論はわかっていたにもかかわらず、いたずらに時間が経ってしまったことは非常に残念だと思っていす。

いずれにしても、これが未来志向の日韓関係を前に進める一助となれば、大変うれしいことだと思っています。

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