記事

小泉元首相の脱原発

小泉元首相が最近方々で脱原発論を唱えているらしい。政治的な勘繰りはあまり好きじゃないんだけど、自民党内の脱原発派の力を強くして脱原発もできるかもしれない政党に自民党をし、小選挙区制廃止→中選挙区制で自民党一党支配を復活させようという彼流の政局なのかもしれないなあなんて妄想している。

ま、陰謀論とかそんな妄想はどうでもいい。

一方でおそらく彼自身は正しくないと思う政策を政局のために掲げるようなタイプでもない。国民に支持されそうな自分の正しいと思う政策を信念とその政治的な腕をもって実現するタイプだから。

じゃあ、なんで脱原発なんだろうと思うとこれは極めて合理的だからだと思う。といういよりも、僕に言わせれば、経済重視・市場重視の人間の中に(自民党も基本的にはそうであるはずだが)なんで原発を推進する党発送が出てくるのかがさっぱりわからないのだ。

今回の事故で東電は実質つぶれたも同然だった。たしかに、補償に関しては多すぎるんじゃないかという意見はあるだろう。それでも東電が原発事故によって相当なダメージを受けたのは間違いなく、政府の手助けがなければつぶれていただろう。

もちろん、大きな原発事故が起こる確率は非常に小さいかもしれない。それでもおおざっぱにいってチェルノブイリと福島の二度の大きな事故が30年ほどの間に起きている。すくなくともあんな事故は1000年に一度しか起きないのだというのは無理で100年に一度くらいは起きるかもしれないと考えるのが普通だろうし、狂った国やテロリストが原発にミサイルをぶち込む可能性だってあるだろう。

要はその場合の事故の処理費用や事故を防ぐための費用を電力会社は適切に負担していないのが現実で、電力会社(というか原発事業)はこのブログでも何度も書いたように明らかに補助金漬けのビジネスなわけだ。

僕も福島の事故が起きるまでは恥ずかしながら原発は安全だし(気持ち悪いとは思いながらも)民間で適切に運営されているのだと思っていた。

が、事故が起きていろいろ調べてみるといかにこの事業が補助金漬けかがドンドンわかってくる。その上に出てきた廃棄物の処理方法が決まってないしその技術や施設を開発するのに湯水のごとく国民のきちょうな税金がつぎ込まれているというのだからあきれ果てるしかないだろう。

市場重視の人間ならば誰しもが原発なんてやめちまえと思うのが筋だと思う。

電力の安定供給の名のもとに貧乏な人間から産業界や特定の原発立地の地域・学会などに所得の移転が行われているわけだ。

一般人からすれば、いやだけど電力が少しくらい停電しても害は少ない。でも工場からしたら大変なわけで、国民の税金/あるいは高い電力料金で電力を産業界に安定供給させる。こんなおいしい構図はないかあ経団連が必死になって原発を止めてはいけないと訴えるわけだ。

おそらく、小泉元首相はこの補助金漬けで産業界ウマー、一般消費者取られ損。そして将来世代に大きな負担を残すかもしれない廃棄物の問題が経済的に効率性を欠くし公平性もないということを適切に見極めたんだろウと思う。

まあ、替りのアイディアに自然エネルギーとか言っているのでそれは欧州やアメリカでの失敗を見てまた勉強してもらいたい。すくなくとも電力業界にメスを入れて適切な競争を行わせるべく規制をガンガン緩和してほしいしきっと彼の力ならできるだろう。安倍首相だって規制緩和には熱心な方なんだから。

やっぱり小泉元首相はセンスがあるなあと思ったし、彼の活動で何かが動き出せばと思って期待している次第である。

あわせて読みたい

「原発」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    ブラタモリに失望 忘れられた志

    メディアゴン

  2. 2

    新しい生活様式嫌がる日本医師会

    御田寺圭

  3. 3

    宮崎美子の才色兼備ビキニに脱帽

    片岡 英彦

  4. 4

    飲み会の2次会 死語になる可能性

    内藤忍

  5. 5

    官邸前ハンスト 警官と押し問答

    田中龍作

  6. 6

    菅首相が最優先した反対派の黙殺

    内田樹

  7. 7

    官邸がTV監視? スクープに称賛も

    BLOGOS しらべる部

  8. 8

    マイナンバーカードが2ヶ月待ち?

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  9. 9

    立民議員の官僚叩きに批判が殺到

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  10. 10

    任命拒否 学者6名に無礼な菅首相

    メディアゴン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。