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H26概算要求-その3_空中機動力の向上と防衛産業の保護

H26概算要求には、「迅速な展開のための輸送力及び機動力の向上」として、好ましい施策がいくつも盛り込まれています。

オスプレイの導入に関しては、今年に引き続き調査費が計上されていますし、中期防改正後のH27予算に取得費を盛り込むとして、導入を前提とした表現が明記されています。

オスプレイの自衛隊への導入に関しては、過去記事でも推奨してきました。
政治的な意義については「オスプレイ配備で一挙三得」で書きましたし、軍事的な意義については「オスプレイは離島防衛に寄与するか?」で書きました。
もう、後は粛々とやって欲しいものです。

オスプレイ以外にも、CH-47やUH-60、それにC-2の取得といった空中機動能力が盛り込まれていますし、先般記事「民間高速輸送艦をPFI方式で有事使用」にした「機動展開における民間輸送力の活用施策に係る検討(統幕) (0.5億円)」も盛り込まれています。

しかし、本来ここに入れられるべきでありながら、入っていない施策があります。
それはUHXです。

陸自にとってコストパフォーマンスに優れ、必要十分な空中機動能力を確保しながら、国内の防衛産業の保護にも寄与するハズだったUHXは、官製談合疑惑により、完全に葬り去られた格好です。

しかも、相当な費用を要すると思われるオスプレイ導入が規定路線となってしまえば、UHX復活の可能性は相当低いのではないかと思われます。

しかし、UHXを復活させることが難しいのであれば、防衛産業の保護、育成に関しては別の配慮が必要でしょう。

それが何かと問われれば、かなり困難な道ではありますが、目指すべきはオスプレイのライセンス生産です。

過去記事にも書きましたが、ティルトローター技術は、将来金のなる木に化ける可能性のある技術です。
その技術を、文字通り血を流して開発してきたアメリカが、下手をすれば簡単にコピーしてしまいかねない日本に対して、簡単にライセンス生産を許すとは思えません。

ですが、UHXを潰してしまったのが防衛省であることも含め、ここは防衛省に頑張って欲しい部分です。

多くの島嶼を抱える日本にとって、インフラとして巨大な空港を作らなくて済むティルトローター技術は、防衛省だけでなく、国民全体への大きな資産となるはずです。

【関連記事】
H26概算要求-その1_総評
H26概算要求-その2_先島防衛の考え方

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