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TVコマーシャル、リーチは頭打ちだが売上増続き「広告の王座」を堅守

TV広告の天下がまだまだ続きそうだ。

 先進国では、ラジオ、雑誌、新聞といった伝統メディアの各広告費が、次々とインターネット広告費に追い抜かれてきた。そして次はテレビ広告費もネット広告費に屈し、近いうちにトップの座から引きずり落ろされると思われたのだが・・・。確かにインターネットの台頭によって、米国でも消費者のテレビ離れが始まり、それに応じてTV放送のリーチも縮小傾向が続いているのだが、それにもかかわらずTV広告費は一貫して増え続けているのだ。

 米国のTV広告費およびTV視聴者数について、四半期単位の成長率(前年同期比)の推移を示すグラフを見てみよう。最近の8四半期続けて、TV視聴者数はマイナス成長になっている。つまりTV広告のリーチは狭まっている。それなのにTV広告費は、一貫してプラス成長を継続しているのである。

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(Marketing Chartsより)

 なぜTV広告費は増え続けるのか。消費者が商品購入などで最も影響を及ぼす広告メディアとして、TV広告が未だに抜きんでているからのようだ。多くの調査ではっきりと示されている(こちらの記事で調査事例が数多く紹介されている)。たとえばテレビ離れが進んでいると見らる大学生でも、以下のBarnes&Nobleの調査結果グラフのように、最も影響を受けるメディアとして回答者の42%がテレビをあげていた。20%の学生は購入決定にメディア広告の影響を受けないと答え、10%は雑誌広告、8%はフェイスブック広告をあげていた。

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(Marketing Chartsより)

 このため米国の広告主は、TV視聴者1人当たり平均で年間225ドルも投じているのに対して、オンラインユーザー1人当たり144ドルに抑えている。PricewaterhouseCoopers (PwC)のデータをもとにMarketing Chartsがまとめた広告メディア別の市場規模の予測でも、TV広告の市場規模は2012年の638億ドルから2017年の816億ドルと、今後も増え続けると見ている。2017年のインターネット広告の市場規模を694億ドルとはじいているので、TV広告は依然としてトップを走ることになりそう。

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(Marketing Chartsより)


◇参考
Data Dive: US TV Ad Spend and Influence (Updated – Q2 2013 Data)(Marketing Charts)

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