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なし崩しの原発推進に警戒を!

午前中、名鉄交通労働組合の定期大会で挨拶の後、東京へ出ました。本日、民主党はじめ野党の一部が共同で、早期の臨時国会会招集を山崎参議院議長に申し入れましたが、なかなか、国会が早期に開かれません。そうした状況の中、きちんと対応していこうと、原発ゼロの会主催の「国会エネルギー調査会」(準備会)を開き、9月5日の原発ゼロの会・東電福島第一原発視察の報告(肝心の汚染水が漏れたタンクのところは見せてもらえず、別のタンクに案内されました)の後、汚染水対策の関係部署(エネルギー庁、東電、原子力規制庁)の各担当者からのヒアリングと、特別報告として原発事故担当の首相補佐官だった馬淵澄夫からの話を聞きました。

色々と官庁から説明はありましたが、最大の問題は、未だにどこが最終的な責任をもって汚染水対策にあたっているのか明確でないこと。そのため、国が前面に出ると言った安倍首相の宣言が具現化されていないことです。予算を出すと政府が言ったことも、210億円というのは予備費の中での使える額であり、現況を変えるためには、1000億円を超える予算が必要であろうと言われている訳ですから(それでも難しいとも言われています)、早急な計画と予算立てがされなくてはならないのに明確ではありません。これを別の角度から見れば、結局国も責任を負わない、東電も負わない、最後は電気料金に汚染水対策費を載せし、だから電気料金を下げるためには原発再稼働だと言おうとしているのではないかと思われます。

国が前面に立って事故の対策をするならば、東電の責任も明確にしなくてはなりません。事故を起こした際の事業者の責任を限定するならば、後は国民の負担になるのですから、国民の合意を得なくてはなりません。事業者はどんなに対策や賠償の費用が掛かっても、最後は国が費用を持つというのなら(今は、国が出す必要があります)、誰が原発事故に責任を持つのかあいまいのままです。米国では、あくまで民間の事業であり、厳しい規制基準をクリアアするためには莫大な設備投資がかかり、万が一の保険費用も莫大なものになると言うので、どの事業者も新たな原子力発電所に手を出しません。現在日本では、多くの原子力発電所が再稼働の申請を行っていますが、この責任の所在を明確にしないままでは、また同じことが起きてしまいます。責任をはっきりさせれば、民間も政府も原子力発電の推進にゴーサインを出せないはずです。

特に今回の汚染水の問題は、そもそも崖を削り取って、もともと地下水の流れる場所に発電所を作った東電の設計に大きな問題があったはずです。明確な原発への意思を示さない政府ですが、その間に、再エネ促進の施策が進まなければ、これもまた原発再稼働への道につなげていくのではないでしょうか。国民の気づかないうちに外堀を埋めようとしていることに警鐘を発していきたいです。

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