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北米GAPの189店を閉鎖!方向が定まっていても、目的地が見えていない?

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■GAPは13日、北米に展開するGAPの店舗スクラップを発表した。同社は店舗数を現在の899店から2013年末までに700店に縮小する。スクラップされる189店はリース契約が切れることを待って順次、閉鎖するという。また北米で1,022店を展開するオールドネイビーは店舗数をそのままで店舗面積を約5%削減するとしている。同時にファクトリーアウトレットセンター等に出店しているGAPアウトレット(トップ画像)は50店増加させる。
 GAPはまた、上半期で19%の売上増となっているEコマースへの投資を加速、今年度の売上高15億ドルを2年先には20億ドルにする計画だ。海外にも積極出店し、18ヶ月以内に日本にオールドネイビー1号店をオープンする予定だ。中国にも来年末までに現在の3倍となる45店にまで拡大を視野に入れている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。商業不動産の調査会社レイスは、第3四半期(7月〜9月期)のリージョナルショッピングセンターとスーパーリージョナルショッピングセンターの空室率が9.4%となったことを発表しました。空室率は前年同期の8.8%、前期の9.3%から上昇となっています。統計を取り始めた2000年からは最悪となる空室率です。で、こんなときにGAPの店舗スクラップ発表です。GAPはショッピングセンターにとっては最大のお得意先、つまり最大のテナントさんです。空室率の増加が悩みの種となっているショッピングセンターには、GAPの店舗スクラップはさらなる苦しみとなります。一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングのCEO柳井氏が、アメリカで今後 1,600店舗以上の出店を考えていることを明らかにしました。1,600店とは北米に展開するオールドネイビーとバナリパを足した店舗数です。

⇒で、GAPが生み出すSCの真空地帯にユニクロが出店するということになるわけで、ショッピングセンターには柳井サマサマでしょう。ところで、GAPが低迷している理由のひとつに、H&MやZARAなど海外のファスト・ファッション企業の台頭があります。そこに日本のユニクロが加わることで、店舗数を削減してもGAPはうかうかしていられません。そして、GAPの競合でいえば、デパートメントストアのメーシーズも脅威となっています。メーシーズが調子がいいのは、毎週のように販促を行っているからです。先日、アメリカで買い付けを行っている友人から連絡があり、「メーシーズで大量に仕入れる!」と息巻いていました。なんでも、販促を行っている上に、さらなるディスカウントを近々行うということのようです。ターゲットもミッソーニで、お客のファッション予算をGAPから奪っているともいえますね。

 GAPのトップデザイナーのパトリック・ロビンソン氏が5月に退任しました。が、いまだに後任が決まっていません。今のGAPをたとえれば、舵を切っても、ラダーがない状態のような...方向が定まっていても目的地が見えていないような...そんな不安定さです。

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