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法人税減税するの? クライアントの皆さんはどう考える?

法人税を減税するのかしないのか。

今、政府内、与党内で大変な議論がされている。

「法人税を減税しよう!」と積極的に唱えているのが安倍総理、甘利経済財政・再生担当大臣、菅官房長官。

一方消極的なのが麻生財務大臣、野田自民党税制調査会会長。

大きく意見が割れているのである。

現状、日本の法人税は世界各国と比較すると【高い】と言われている。日本国内で活動する企業は世界的に見て高い法人税を支払い、利益を確保しようと懸命だ。さらに2011年の東日本の震災により復興特別法人税が上乗せされ税負担が増している。税金の負担が大きいと、会社でも個人でも財布はなかなか豊かにならないことは誰の目から見ても明らかである。

しかしながら、国の収入は税金しかないのだから、この税金を納める税率を大幅に引き下げると国の運営はままならない。まして日本は借金大国。一日でも、一年でも早くこの借金を減らしていかねばならないことはこれまた至極当然である。

法人税率が高いと、国内企業は利益を出しにくいばかりか、海外に拠点を移すことを加速しかねない(空洞化という問題が加速する可能性がある。日本は税率が高いので、力のある企業は海外に逃げ出す)。さらに税率が高ければ外国から企業を誘致することも厳しい。

企業利益が確保されなければ、雇用の維持はもちろんのこと、勤労者(私たち)の給料も増えない。日本経済の成長戦略を訴える安倍総理が法人税減税にこだわるのは、この部分にある。

一方、個人の家計を直撃する消費税は来年から8%、さらに翌々年には10%に引き上げられる。

個人は税金の負担が拡大するのに、法人は税金を軽減されるのは国民の理解を得られない(家計軽視、企業優遇)。また、現状多くの法人(企業、会社)が赤字で、減税しても景気を刺激する効果は期待しにくい。さらに、減税しても企業は内部留保(社内の蓄え)を積み上げるだけで設備投資などの積極的にお金を使わない可能性がある。

そして究極は、これだけ日本の借金が拡大している最中(財政赤字の問題/国の財布がピンチ)、全員が一丸となって借金を返済しないといけないのに、法人税の減税は理屈に合わないと麻生副総理・財務大臣は訴えている。

『景気の拡大、企業利益の確保(経済成長)を最優先すれば、それにより税収が増え、財政赤字解消につながる』と言う考え方と、『莫大な借金がある中で更なる借金は避けなければならない。最優先は消費税増税、法人税減税先送りで、一歩でも半歩でも借金返済に努めるべき(日本は2015年には基礎的財政収支の赤字幅を半減する財政再建目標を掲げている)』という考え方。

いずれの意見も「なるほど!」と納得できるのであるが、両者の主張は優先順位が異なるだけである。小泉政権時代良く叫ばれていた【経済成長なくして、財政再建なし】は両者とも共通しているのである。

経済成長をしなければ、国が借金漬けになって滅ぶのである。経済成長させるために最優先すべきことは何なのか(今なすべきは法人減税なのか、そうでないのか)。【法人税減税】、ここでも安倍総理の真価が問われる。

クライアントの皆さんはどう考える?

2020年東京オリンピック開催で土建屋さんが大騒ぎしているが、少なくとも従来型の公共事業一辺倒の成長戦略はありえない(一時的なカンフル剤にしかならない)。当然のこと、規制緩和をして構造改革を行う。それしかない。

いつも言うようにそこには多くの国民の血が流れるだろうが、【覚悟】と【希望】をもって私たちは立ち向かわねばならない。

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