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医療事故に対する横浜地裁の無罪判決記事 産經新聞の医師のあつかいはいかがなものか?

2008年に起きた神奈川県立がんセンターの医療事故に対する横浜地裁の無罪判決記事です。

事故の分析報告書もネット上に出ています。神奈川県立がんセンターの医療事故に関する報告書

各新聞社産經読売毎日日経がこの裁判の無罪判決記事を出しています。朝日はみつかりませんでした。

このうち産經新聞以外は検察の捜査の問題や現状の医療状況について解説しています。

日経は裁判官の
国内の麻酔担当医が常時監視しているとは必ずしも言えない」「不十分な捜査のまま起訴したという疑問がある」
といったコメントを載せ、
医療の現状、検察に対する判断が記事にされています。

読売では
「捜査が十分ではないのに起訴した疑いが残る。このような捜査処理がないことを望む」「麻酔科医は患者の状態が安定していることを確認して手術室を離れており、何かあったら連絡するよう看護師にも伝えていた」と指摘。「麻酔科医の行動に許容されない問題性があったとは言えない」
と判決文の一部を載せ、こちらも
裁判官の医療の現状、検察に対する判断が記事になっています。

あの毎日でも2紙より弱いながら、現状に置いて医師の責任ではないという正しい観点で記事が書かれています。どちらかというと検察に対する厳しい論調です。

しかし産経は裁判所からのコメントは何一つ載せず、検察側は論告で「全身麻酔中の患者を常時監視する注意義務は初歩的なもので、過失は重大だ」と指摘。弁護側は、常時監視は麻酔科学会の指針で、目標にすぎないとして無罪を主張していた。 と裁判で否定された検察からの論告と弁護側の反論を載せています。

そして最後に無罪判決ということで否定された起訴状の文言籾山被告は20年4月、女性患者の乳がん手術で、全身麻酔をした後に適切な管理をせずに放置、高次脳機能障害と手足のまひを負わせたとしている。」で、医師の個人名を出してまとめています。

各新聞社で論調が違うのは仕方ありませんが、あまりにこのあつかいはどうでしょう。

それとも産経はこの裁判で出た結論を、医療の現状を国民に知らしめたくないのでしょうか。

無罪の医師の名を広める事がマスコミの正義だと考えているんでしょうか。

人工呼吸器管理のトラブルはあってはいけないもので、この点については報告書でも述べられています。

でも医師個人に責任をとらせる事は妥当ではないという判断は、久々に現状の医療状況を理解している判決ではと思っています。

麻酔科学会の努力義務、手術中は麻酔医が常時待機して観察するということは、以前は当たり前のことであったものが通用していない医療の現状。

がんセンターという神奈川県でも有数の病院においてすらこれが維持できていなかった現状。

そのことをマスコミのみなさん、今回のように広報してください。そして産経は他紙との違いを反省してください。

ただし民事の責任は別のものです。 被害者の方の回復をお祈りします。

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