- 2013年09月12日 16:30
ネットサーフィンしてシカゴから前橋へ
ネットサーフィンて死語に近いかも知れませんね。昔はよく使いました。ネットで調べものをしていて、いつしか本題から外れるけど面白い話題をみつけて、どんどん横道に逸れるって経験、誰にも日常的にあるのではないでしょうか。
で、本日もそう。複雑な文書を解析して、まるで人間が書いたような記事やレポートにまとめるソフトを開発中のNarrative Science(米・シカゴ)が、 <series C funding round>で1,150万ドル(11億円強)の資金調達をした、という記事が目に止まりました。
「シリーズCの資金調達」って何だ? まずはそこで引っかかって、ようやく分かりやすい日本語記事を発見。筆者はシリコンバレーのベンチャーキャピタリストだそうで、<シリーズC>での資金調達って、<製品開発が終了し、製造設備やマーケティングにかかる段階での資金集め>ってことらしい。なるほど。
そこで、Narrative Mediaのサイト内を歩きまわって同社がNorthwestern大学のプロジェクトから生まれたことを知り、さらに、今回の資金調達をきっかけに書かれたウォール・ストリート・ジャーナルの、「How many Jobs could Narrative Science’s Robot-writing tech do」という記事を発見しました。
Quillと名付けられたソフトは、メディア業界だけじゃなくて、インテリジェンス(CIA関連会社も出資してる!)、ヘルスケア、医薬品、マーケティング、金融業界からも注目されていると知りました。こういう業界は膨大なデータを所有していますが、それを解析して、文書にするのが大変だからということのよう。CEOのStuart Frankel氏によると、データを文字化したレポートにするだけじゃなく、図形化を加えることが次のステップと考え、提携先を探しているとか。
で、Frankel氏に言わせると「人の仕事に取って代わることは少なく、すでに仕事に就いている人の力を強めるもの」とのこと。「人の金融アナリストより何百社も多くカバーできよう」ふーん。
ここでふと、Narrative Mediaのことは当ブログで取り上げたことを思い出し、探してみると昨年7月に「生身の新聞記者がいなくなる日」という記事で取り上げてました。その記事の主役は、このNarrative Mediaのソフトを使ってビジネスを展開しているGameChanger Mediaです。(そのサービス内容は、昨年のブログ記事を参照して下さい)
ここへ1年ぶりに飛んでみると、トップページに<Popular Event: 2013 Little League® World Series>とあるではありませんか。ことしからリトルリーグ・ワールドシリーズ大会に採用されたんですね。8月末にたしか日本が優勝したはず。そこでリンク先に飛び、8月26日の決勝戦のページを探してみると、たしかに優勝してました。
イニングの得点は当然ですが、1年前のブログ記事で紹介したように、出場選手のその日の試合の打撃成績、投球成績、さらに守備成績だけでなく、大会中の通算成績もバッチリ。そして、詳しいイニング毎の経過や戦評もあります。選手の成績は各チームの担当者が一球ごとに入力したものを、自動的に整理していき、最後はそれをもとに戦評を自動生成する仕組み。
決勝戦について自動生成した戦評はこれですが、日本のリトルリーグ野球協会のページにある戦評と比べてどうでしょうか? 個人成績の詳しさは比較になりません。もちろん詳しいのはGameChanger の方。
そこで、また思いついたのが、日本国内ではどこか使ってないか?ということ。ネットでつながったCrowd Sourcingですから、日本でも使えるはず。ただし、日本語入力にどう対応しているのかが不明です。
Gamechanger内をさがすと、やっぱりありました。東京の2チームです。しかし、残念ながら、ほんの僅かの打撃成績しか残していません。しかし、別の記録も発見しました。群馬県の前橋市と太田市の小学校チームの試合結果です。個人成績だけでなく、イニングごとの試合経過までバッチリです。ただし、漢字が使えないようで、表示は平仮名とカタカナ表示で、戦評は英語交じり。
こういう形で、ちびっ子選手の活躍の記録がネットにずっと残るなんて、元野球小僧にしたら羨ましい限り。だから米国では流行っているんでしょう。でも、どうして日本ではこの1試合だけしかないのだろう?事情を知りたくて、この前橋のチームのページを探し、メールを打ってみました。かくて、シカゴのNarrative Media社の資金調達話が、いつしか前橋の少年野球チームにメールを打つまでに波乗りしてました。返事はまだですが。



