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合同情報会議(JIC)

ロンドンで英国政府関係者の方々と意見交換をする機会があったのですが、その中でも特に英国のインテリジェンスを束ねるJICは印象的でした。2003年のイラクの大量破壊兵器問題の反省(“Iraq hangover”)を踏まえ、JICは政策サイド、特に国家安全保障会議(NSC)の事務局と頻繁に会議を開く関係になったようですし、また情報分析・評価も純粋なインテリジェンスのみで、政治の意向を気にしなくなったようです。JICとNSCの関係は、JIC議長を務められたパーシー・クラッドク氏の提言、「情報と政策の関係は木賃宿のドアを隔てたぐらいの関係がちょうど良い」を実現した形になります。

 またシリア情勢についてもJICの態度は、「報告すべきものは報告した。あとは政治の領域だ」というもので、議会で武力発動を否決されようが、あまり気にしていない様子でした。2003年には政治家の意向に気を使いすぎて、ありもしないイラクの大量破壊兵器の報告を書かざるを得なかった苦い経験から、JICは政治から距離を置くことを決意し、あとはNSCに任せるという割り切った方針のようです。ホワイトホールの他官庁の人々からも話を伺ってみますと、このようなJICの態度によってむしろその情報分析は価値を増した、ということでしたので、やはりインテリジェンス組織は客観的で正確な情報分析に徹するというのが王道のようです。
 
 ところでロンドン滞在中、またBBCの知り合いから「今ロンドンにいるんだって、ちょっと顔出せよ!」とお誘いを受けたのですが、前回の反省から「いや、もう声優は勘弁です」と。。。ただ今回は普通の取材ということが判明しましたので、BBCの番組制作にも協力してきました。

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