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【失業率】、1月9%に改善!労働参加率64.2%と長期失業の42.2%が意味することとは?

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■労働省が4日発表した1月の雇用統計では、失業率が9.0%と、前月の9.4%から0.4ポイント改善した。市場予想の9.5%を大きく下回り、2009年4月(8.9%)以来、1年9カ月ぶりの低水準となった。また、景気動向を反映する非農業部門の就業者数(季節調整済み)は、前月比で3.6万人増となり、予想の13.6万人増を大幅に下回った。

 就業者数の増減を業種別にみると、製造業は前月比4.9万人増となり、98年8月以来の増加となった。また、小売業は2.75万人増と過去1年で最大の増加だ。一方、大雪など厳しい天候の影響で、建設部門の雇用者数が昨年5月以来とぬ3.2万人の減少となったほか、運輸・配送部門も3.8万人減と大きく押し下げられた。

 失業率が大きく改善した要因は、求職をあきらめる人が増加していることだ。順調な雇用回復の目安となる就業者数(月10万人増)を下回っていることで、依然として回復の道のりが険しいことが指摘されている。

*トップ画像:2000年(1月)からの失業率と就業者数増減の推移グラフ。失業率は前月の9.4%から9.0%へ大きく改善!「しかし、とても喜んではいられない!」と書いた前月と同じ展開だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。失業率は9%以上となって今年1月で21ヵ月目となりました。戦後最長だった1982年3月〜1983年9月の19ヶ月間の記録を抜いて、いまだに記録を更新しています。ただ、前月の9.4%から0.4%も大幅に改善しているところから「ひょっとして今月は8%台になるかもしれない♪」と楽観論者は喜ぶかもしれません。しかーし!このように失業率の低下を、のん気に喜ぶわけにはいきません。失業者が前月に比べて60万人強も減少しているのです。つまり多くが職探しをあきらめているのです。で、労働参加率(Paticipation rate)も低下を続けています。参加率は昨年11月の64.5%→64.3%→64.2%と下がっています。参加率が64%前後というのは、歴史的にみれば1980年〜1984年のレベルです。ベビーブーマー(1946年〜1964年生まれ)の一番若い層が社会に出始めた時期ですね。

 半年以上の失業者の割合は、まだ4割を超えています。昨年4月の48%から下がっているのは、職探しをあきらめている人が増えているです。ニューヨークダウ株は12,000ドルを回復していますが、すぐには回復できない人の増加が社会格差を広げています。

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1948年からの労働参加率(16歳以上人口に占める労働力人口の割合:Paticipation rate)の推移グラフ。参加率は2011年1月、64.2%と1984年4月以来の低さだ。仕事探しをあきらめた人が増えているので(つまり労働市場に参加する人が減っているために)失業率が改善しているのだ。

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長期失業者(27週間以上)の割合推移グラフ。半年以上も職を探している人は失業者全体の4割以上となり(直近では42.2%)、歴史的にみて異常に高いことがわかる。半年以上に渡って仕事が見つからなければ「もう、あか〜ん」とさじを投げ出したくなる気持ちも分かる。

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