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【スーパーサタデー】、トイザラスは19時間営業!アマゾン・コムのセールに再びポチっ?

■アメリカ小売業界ではクリスマス前の最後の土曜日を「スーパーサタデー(Super Saturday)」と呼んでいる。土壇場になってプレゼントを買い求める人々でお店やショッピングセンターが混みあうのだ。今年のスーパーサタデーとなる土曜日は18日。プレゼント購入の最終日となる24日(金曜日)を入れても6日間もあり、余裕が残されている。それでも大手チェーンストアは売上をすこしでも伸ばそうと、今週末の営業時間を拡大したり、特価商品などでクリスマス客の獲得に懸命だ。


 メーシーズは18日(土曜日)、朝7時〜深夜0時までの営業だ。JCペニーは1時間早く朝6時〜0時までとなっている。コールズではさらに1時間早く、朝5時〜0時と19時間の営業だ。いずれも、ドアバスター商品や15%〜20%の値引き、ギフトカードなどで販促を行っている。トイザラス(トップ画像)も営業時間の拡大で、一人でも多くの買い物客を取り込もうと躍起だ。トイザラスは土曜日、朝6時〜深夜1時までの19時間営業を行う。「狂気の週末!(Weekend Madness!)」と題されたセールでは、アイポッド・ナノに15ドルのギフトカード進呈から「2つ買うと3つ目が無料」のボリュームディスカウント、最大50%の値引きなど特価商品が目白押しだ。ちなみにトイザラスではウォルマートに対抗して来週火曜日の21日朝6時から24日夜10時まで、連続88時間の営業を行うという。24時間営業のスーパーセンターを2,700店以上展開するウォルマートは今週末、人気のオモチャや家電製品のセールをおこなう。ズーズーペットのカンフー版であるカンズーハムスターが各4ドル、オモチャのショットガン>電子ギターサムスン32インチ液晶テレビ(720p 60Hz)に50ドルのギフトカードが付く。199ドルのニンテンドーWiiには75ドルのギフトカード、299ドルのプレステ3(160GB)には100ドルのギフトカード、118ドルのマグナボックス製WiFi対応BDプレーヤーには40ドルのギフトカード、99ドルのトムトム製ハンディGPSナビには30ドルのギフトカードがそれぞれついてくる。

 全米小売業協会(NRF)は14日、クリスマス商戦の売上高を当初の前年比2.3%増から3.3%増に上方修正した。消費者の購入意欲が予想以上に戻ってきているのに加えて、小売店による営業時間の拡大や効率的な販促の要因もあるのだろう。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。毎年恒例のことですが、12月になるとロスアンゼルスタイムス紙などに折り込み広告が毎日のように入るようになります。特にスーパーサタデー前からは折り込み頻度は激しさを増しますね。で、今年のクリスマス前の最後の土曜日は余裕がありすぎです。シアーズの金曜日からのセールを知らせる広告には「(クリスマスまで)あと8日残すのみ!(only 8 days left!)」とありますが、誰もが「1週間以上あるじゃねーか!」と突っ込みをいれているのではと笑ってしまいました。そのせいか、昨年に比べて今年は「スーパーサタデー」という言葉はあまり耳にしません。以前はブラックフライデー以上にスーパーサタデーが混み合っていましたが、ブラックフライデーの激安さが浸透するにつれて、売上高や客数では少なくなっています。

⇒ところで、これまでクリスマス前の週末は単に「クリスマス直前の週末(the last weekend before Christmas)」という表現でした。昨年あたりからメディアで「スーパーサタデー」と呼ぶようになっています。NRFが、「サイバーマンデー」を仕掛けたようなメディア戦略の気がします。「スーパーサンデー」は「スーパーボウル(ナショナル・フットボール・リーグの優勝決定戦)」を意味します。クリスマス直前の週末の買い物を決戦と想起できるよう「スーパーサタデー」としたのも巧いやり方です。「サイバーマンデー」のような呼び名が消費者に広く浸透すれば、買い物のキッカケ(理由・口実)を与えることになります。後藤はこれを「記念日戦略」と呼んでいます。深い考えもなく「○○の日だから」という理由で、買い物をする口実を消費者に無意識に与えてしまうのです。実際、「ブラックフライデー」という言葉は20年前、今ほど知られていませんでした。

⇒それが今では「ブラックフライデー」が大セール日となり、群集心理から買い物にいかないと損をするように無意識に感じてしまいます。「サイバーマンデー」にしても、NRFが戦略的に広めた結果、オンライン販売の売り上げが「大した根拠もなく」感謝祭日の翌週の月曜日以降に伸びる結果となっています。考えてみれば「セール(安売り)」という言葉もタグ付けですね。一般的にセールだから買うわけではありません。通常は消費者が「必要だから(needs)」とか「欲しいから(wants)」買うわけで、お店が安いことが、本質的に消費者の買う理由にはなりません。いつのまにか買う行動を「セール」で正当化してしまっている消費者が増えています。で、クリスマス最後の土曜日のリマインド(想起付け)は巧い戦略です。

 と、後藤は偉そうに書きながらも、アマゾン・コムで見つけた「今週末のセール品(Weekend Deals)」に買うかどうかで激しく迷っています。先月末、アマゾン・コムでアイポッド・タッチを購入したばかりなのに...「買っちゃえ!買っちゃえ!」の悪魔のささやきに、またポチっとしてしまいそうです。

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