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- 2010年12月14日 04:41
【コストコ】、アップル製品は売り(れ)ません!意地の張りあいから折れるのはどっち?
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■コストコCFOのリチャード・ギャランティ氏は8日、店頭からアップル製品を段階的に撤去することを表明した。同氏がシアトルタイムズ紙に語ったところによると、数ヶ月にわたるアップル社との価格交渉で値引きについて合意を得られなかったことにより、アイポッド(iPod)などのアップル製品の販売を徐々に縮小していく。在庫がなくなり次第、販売を終了するという。店頭からの撤去については、両社が合意している。
ギャランティ氏はシアトルタイムズ紙にアイポッドやアイチューンズ・カードの大幅な値引きをできず、コストコ・コムではアイポッドのオンライン販売を許されていなかったと不平を述べている。また、コストコでは人気となっているタブレット端末のアイパッド(iPad)の販売は行われていない。一方で4月からアップルストアやベストバイで発売されたアイパッドは、10月にはターゲットやウォルマート、11月からはサムズクラブでも販売されている。
コストコは粗利益率を10%に抑え、激安商品の訴求で会員を増やし会員費で儲けるビジネスモデル。かたやアップル社は小売店に対して製品価格の値引きを厳しく制限している企業だ。両社のポリシーがぶつかり合ったことで、お互いが相容れなくなったようだ。
09年11月17日 - 【コストコ】、伝説の商人セネガル氏のインタビュー!粗利が高いとなぜ叱責されるのか?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ちょうど1年前、コストコは清涼飲料最大手のコカ・コーラ社と価格をめぐる問題が発生し、販売中止を発表しました。コストコでは粗利が必要以上に高くなると「会員に低価格を提供していない」と店長が叱責されるぐらい価格にうるさい企業です。というのもメンバーシップ・ホールセールクラブは会員費で儲けるビジネスモデルです。コストコの年会費は50ドルです。激安商品がコストコになく、年50ドルを支払うお得感がなければ会員が離れていき、ビジネスが成り立ちません。コカコーラのときには、価格交渉でコストコが無理難題をつきつけたのではと思っています。というのも当時のコストコの業績が不調だったからです。第4四半期(6月〜8月期)は既存店ベースが前年を下回っていて、減収減益でした。不調だから、ダダをこねていた?ということでしょうか(笑)。
⇒で、続く第1四半期(9月〜11月期)は増収増益、そして既存店ベースも増加と業績が反転しました。同時に、コカコーラ社との価格をめぐる問題は解消したとして、同社製品の販売を再開すると発表しました。コカコーラ社は価格について一部譲歩したと思います。また、コストコも業績が改善したことで、態度を軟化させたのではと推測しています。ただ、今回のコストコとアップルの場合は、互いの企業ポリシーがぶつかり合ったという感じで、ものすごく興味を覚えます。同時に「今、なぜ?」という感じもします。ご存知の通り、アップル社はアップル製品の値引き販売を容認しません。仮に大幅な値引き販売をしたら、即刻、製品の撤退ですから、ウォルマートでさえもディスカウントはできないのです。で、値引きの代わりにやっていることはギフトカードの抱き合わせ販促です。で、これがコストコのアップル製品の売れ行きに影響しているのではと思っています。
⇒コストコでは、アイポッドなど数ドル程度の値引きです。ウォルマートやターゲットなどの10ドル〜50ドル分のギフトカード付きのほうにお得感があります。この影響でコストコでアップル製品が期待しているほど売れていないのではと推測します。それからコストコの業績がすこぶるいいこともアップルの価格ポリシーに譲歩できなくなっているという見方もできます。コストコの直近の四半期(9月〜11月期)では、純利益・前年同期比が予想(17%増)をはるかに上回る34%の増加でした。会員費を含めた売上高も192.3億ドルと同11.2%の増加です。既存店ベース(国内と海外)は7%増とここ数年間では極めて調子がいいのです。「アップルが価格を譲歩しないのなら、アップルの競合メーカーの製品を国内425店で激安で売ってやるワイ!」と思っているのかもしれません。競合メーカーは大喜びで、アップル真空地帯となったコストコに入ってきますからね。
正直、どちらが先に折れるかはわかりません。とりあえず、コストコ会員は、在庫があるうちにアイポッドなどの価格を調べてみてください。今後はアップルと取引をしないということをいいことに、コストコは激安にしているかもしれませんから。
■コストコCFOのリチャード・ギャランティ氏は8日、店頭からアップル製品を段階的に撤去することを表明した。同氏がシアトルタイムズ紙に語ったところによると、数ヶ月にわたるアップル社との価格交渉で値引きについて合意を得られなかったことにより、アイポッド(iPod)などのアップル製品の販売を徐々に縮小していく。在庫がなくなり次第、販売を終了するという。店頭からの撤去については、両社が合意している。
ギャランティ氏はシアトルタイムズ紙にアイポッドやアイチューンズ・カードの大幅な値引きをできず、コストコ・コムではアイポッドのオンライン販売を許されていなかったと不平を述べている。また、コストコでは人気となっているタブレット端末のアイパッド(iPad)の販売は行われていない。一方で4月からアップルストアやベストバイで発売されたアイパッドは、10月にはターゲットやウォルマート、11月からはサムズクラブでも販売されている。
コストコは粗利益率を10%に抑え、激安商品の訴求で会員を増やし会員費で儲けるビジネスモデル。かたやアップル社は小売店に対して製品価格の値引きを厳しく制限している企業だ。両社のポリシーがぶつかり合ったことで、お互いが相容れなくなったようだ。
09年11月17日 - 【コストコ】、伝説の商人セネガル氏のインタビュー!粗利が高いとなぜ叱責されるのか?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ちょうど1年前、コストコは清涼飲料最大手のコカ・コーラ社と価格をめぐる問題が発生し、販売中止を発表しました。コストコでは粗利が必要以上に高くなると「会員に低価格を提供していない」と店長が叱責されるぐらい価格にうるさい企業です。というのもメンバーシップ・ホールセールクラブは会員費で儲けるビジネスモデルです。コストコの年会費は50ドルです。激安商品がコストコになく、年50ドルを支払うお得感がなければ会員が離れていき、ビジネスが成り立ちません。コカコーラのときには、価格交渉でコストコが無理難題をつきつけたのではと思っています。というのも当時のコストコの業績が不調だったからです。第4四半期(6月〜8月期)は既存店ベースが前年を下回っていて、減収減益でした。不調だから、ダダをこねていた?ということでしょうか(笑)。
⇒で、続く第1四半期(9月〜11月期)は増収増益、そして既存店ベースも増加と業績が反転しました。同時に、コカコーラ社との価格をめぐる問題は解消したとして、同社製品の販売を再開すると発表しました。コカコーラ社は価格について一部譲歩したと思います。また、コストコも業績が改善したことで、態度を軟化させたのではと推測しています。ただ、今回のコストコとアップルの場合は、互いの企業ポリシーがぶつかり合ったという感じで、ものすごく興味を覚えます。同時に「今、なぜ?」という感じもします。ご存知の通り、アップル社はアップル製品の値引き販売を容認しません。仮に大幅な値引き販売をしたら、即刻、製品の撤退ですから、ウォルマートでさえもディスカウントはできないのです。で、値引きの代わりにやっていることはギフトカードの抱き合わせ販促です。で、これがコストコのアップル製品の売れ行きに影響しているのではと思っています。
⇒コストコでは、アイポッドなど数ドル程度の値引きです。ウォルマートやターゲットなどの10ドル〜50ドル分のギフトカード付きのほうにお得感があります。この影響でコストコでアップル製品が期待しているほど売れていないのではと推測します。それからコストコの業績がすこぶるいいこともアップルの価格ポリシーに譲歩できなくなっているという見方もできます。コストコの直近の四半期(9月〜11月期)では、純利益・前年同期比が予想(17%増)をはるかに上回る34%の増加でした。会員費を含めた売上高も192.3億ドルと同11.2%の増加です。既存店ベース(国内と海外)は7%増とここ数年間では極めて調子がいいのです。「アップルが価格を譲歩しないのなら、アップルの競合メーカーの製品を国内425店で激安で売ってやるワイ!」と思っているのかもしれません。競合メーカーは大喜びで、アップル真空地帯となったコストコに入ってきますからね。
正直、どちらが先に折れるかはわかりません。とりあえず、コストコ会員は、在庫があるうちにアイポッドなどの価格を調べてみてください。今後はアップルと取引をしないということをいいことに、コストコは激安にしているかもしれませんから。



