記事

粛々と詰めてまいります:虚偽報告書の存在を認めてしまった最高検

 さて、少しご報告が遅くなってしまいましたが、8月12日の石川議員の逮捕状に関する告発は、一週間後の8月19日付けで受理されました。

 今まで、私どもの告発状は、最短で翌日、平均3日ほどの短期間で受理されることが多かったのですが、ちょうどお盆の時期で、少し時間がかかったともいえましょう。

 しかし、注目すべきなのは、単に受理されたということではありません。

 この告発状は、 
 いずれにせよ、A氏の取調べにおいて「自殺のおそれ」をうかがわせる言動がなかったのに、それがあるかのように記載した捜査報告書が、逮捕状請求の疎明資料として裁判所に提出された事実がある限り、被告発人らが、虚偽有印公文書作成・同行使罪の刑事責任を免れる余地がないことは明らかである。本件告発の趣旨に沿い、A氏の逮捕の直前の取調べ状況に関する捜査報告書の作成経緯を調査し、必要に応じて告発事実を補正した上で、本件告発を受理し、捜査に着手すべきである。

 という文言で締めくくられていることがポイントです。すなわち、告発が受理されたということは、「A氏の取調べにおいて『自殺のおそれ』をうかがわせる言動があるかのように記載した捜査報告書が、逮捕状請求の疎明資料として裁判所に提出された事実がある」こと、つまり、そのような内容の報告書が存在したことを、検察が認めたということになるからです。

 というところで、もちろん、田代政弘元検事は、「記憶にない」あるいは、今回は録音証拠がないのをいいことに「石川さんが取調べでそう言った」ということを主張されるのは目に見えていますが、前日の記憶と3ヶ月前の記憶が混同することが公然と明らかにされている(笑)田代元検事と、大坪・佐賀裁判において、その鮮明な記憶で検察側立証の最重要証人であられる前田恒彦元検事との、記憶力対決において、どういう判断を検察がなさるかが見物でございます。

 言うまでもなく、おそらく不起訴にされるでしょうが、これが検察審査会で、どういう判断をされるかが、たいへん興味深いところです。前田恒彦元検事は、検察審査会ではすべて真実を話すと断言しておられるので、歴史に残る審査になることは間違いないでしょう。

 むろん、ここで検察審査会が、あえて前田元検事を証人として呼ばずに不起訴相当決議や、不起訴不当決議を出すようなことがあれば、検察審査会の審査員の選定や補助弁護士の選定に対する種々の疑惑は、永久に「真っ黒」なものとして、追求の対象となることになることは言うまでもありません。

あわせて読みたい

「検察」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    橋下氏 任命拒否の教授らに苦言

    橋下徹

  2. 2

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  3. 3

    iPhone12かProか...売り場で苦悩

    常見陽平

  4. 4

    すすきの感染 酒飲みにうんざり

    猪野 亨

  5. 5

    コロナ巡るデマ報道を医師が指摘

    名月論

  6. 6

    学術会議に深入りしない河野大臣

    早川忠孝

  7. 7

    処理水の安全 漁業側が自信持て

    山崎 毅(食の安全と安心)

  8. 8

    コロナ禍も国内工場は異常な強さ

    PRESIDENT Online

  9. 9

    韓国人記者に聞く日韓サッカー観

    森雅史

  10. 10

    岡村結婚の裏に涙のエレベーター

    文春オンライン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。