- 2013年09月03日 00:00
「シリア問題、より多くの国が制裁に参加できるよう国連の枠内で大いに議論すべき」海江田代表が定例記者会見で表明
海江田万里代表は2日午後、党本部で定例記者会見を行い、シリア情勢、福島第1原発の汚染水問題などについて考えを述べた。
冒頭、同日埼玉県・千葉県の一部地域を襲った竜巻の被害に言及し、負傷者や家屋に重大な被害が出ていることについて、被害に遭った方々にお見舞いの気持ちを表明した。
シリア情勢については、化学兵器の使用について「到底許されることではない」とし、「誰が使用したかはまだ正式に特定されていないが、米国などが情報を持っているということなので、できるだけ早い段階で公開して、こうした化学兵器を使った人たちに対する制裁により多くの国が参加できるように国連の枠内で大いに議論してもらいたい。誰が使用したかについては国連の調査団の報告を待ちたい」と述べた。
米国が検討する軍事行動に対して日本として取るべき態度について問われると、「イラク戦争の経緯もあるので慎重にやらなければいけないと考えている」と述べ、結果的に虚偽情報と判明した一方的な情報に基づいて軍事行動支持を表明したイラク戦争時の反省を踏まえて慎重に対応すべきとの考えを明らかにした。
福島第1原発の汚染水問題では、前回の定例記者会見で「国会がしっかりした議論をして、その情報を国民や世界に対しても発信するようにすべき」と表明したことをあらためて強調、衆参両院の関連委員会でしっかりした議論を早く行うように与党に要請していくと述べた。政府の取り組み姿勢についても、「私どもが政権にあったときは、福島の事故は統合対策本部ということで政府と東電が一緒に対策を考えてきた。汚染水問題は政府が前に出ると決めた以上、もっと積極的に関与して統合対策本部でも作って1日も早くしっかりした対応をしてほしい」と求めた。
4日の両院議員総会で承認を求める新たな執行部人事についての質問には、「一つは、116人が全員責任を持つような全員野球。もう一つは、民主党がかかえている課題、日本の国がかかえている課題について民主党としての考え方を明らかにしていく必要があり、そういう政策課題について責任者を決めて議論して結論を出していく。女性の起用も念頭にある」と人事に当たっての考え方を2日午後の役員会で説明して理解を得たと答えるにとどめた。
民主党広報委員会