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原発事故があっても放射能漏れは起きません!だって5重の壁があるからby関西電力~誰がウソつきだったのか

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原発事故が起きて放射能が漏れる?!バカいうな。漏れるわけがないじゃないか!5重の壁で保護してるんだから。放射能漏れの事故なんて起きるわけがない。

上の図は過去ではなく今も関西電力のホームページに掲載されているもの。http://www1.kepco.co.jp/bestmix/contents/16.html福島原発事故が起きたにもかかわらず、5重の壁があるから放射能漏れは起きない。安全だから再稼働しても大丈夫という意志表示なのだろうか。リンク先を見る

この図は今日、京都大学原子炉実験所元助教授の川野眞治氏の勉強会で知った。かつて原発計画を葬り去った和歌山県日高町にある民宿「波満の家」に、原発に反対している京都大学原子炉実験所の先生らが8/28、8/29に集まり、一般市民を交えて、勉強会を行った。そこで川野氏が紹介したものだった。リンク先を見る

もうみなさんご存知のように、5重の壁があるから、原発事故が起きても放射能漏れは起きないという、国家的詐欺話を信じる人は、たとえ原発推進派でもいないだろう。事故が起きてから2年たった今でも、5重の壁など関係なく、海に汚染水が流れ、土壌を汚染し、大気も汚している。

福島原発事故やチェルノブイリ事故が起きるはるか昔。和歌山県日高町には、1967年に原発計画が持ち上がり、1975年には別の場所で再び原発計画が持ち上がった。その当時、原発予定地から800mの距離にある民宿「波満の家」の濱一己氏は、京都大学原子炉実験所の小出先生や今中先生などから、原発の危険性を知らされ、原発反対運動を行った。

しかしその当時はまだ福島でもチェルノブイリでも事故が起きていない。先生らを呼び、原発勉強会を開き、「原発事故が起きたら大変なことになる」「暴走した原発事故は人間の手には負えず、人が住めなくなる恐れもある」という話を聞いても、電力会社、国、推進派に鼻で笑われた。「バカなこというな!多重防護で安全なんだから、そんな事故が日本で起きるわけがない!非現実的な不安を煽って住民を惑わすな!」と非難されたという。

しかし、なんという皮肉だろうか。かつて原発計画が持ち上がった時代に、この民宿で行われていた原発勉強会で話された過酷事故の危険が、今や現実のものとなり、しかも現在進行形で進んでいる。

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そして今、この民宿で行われている原発勉強会は、「いつか起こるかもしれない原発の危険性について」ではなく、「現在、福島で起きている原発事故について」になった。「起きるはずがない」「5重の壁で安全」「放射能漏れは絶対に起きない」という電力会社や国の言い分はウソつきだったことがわかったのだ。

そういえば8/28に、東電の柏崎刈羽原発がある新潟県の泉田知事は、東電は「うそをつく企業」と非難したという。電力会社は福島原発事故が起きても、平然と「5重の壁があるから安全だ」などというウソをホームページに掲載している。

1万歩譲って、仮に原発がどうしても必要だったとしても、今のウソつき電力会社に管理・運営をしてほしくない。ところが電力会社のウソつきが放置されたまま、原発再稼働や廃炉作業が行われている。こんな恐ろしいことはない。

30年以上の前に原発に反対した人たちは、ウソつき呼ばわりされたことだろう。なぜなら原発事故が起きていないのに、起きたら放射能漏れが起きるとか暴走して止められなくなるとか、人が住めなくなるとか、あり得ないことを口にしていたのだから。しかし今、誰がウソつきかが明確になった。

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和歌山県日高町で原発計画の是非が争われていた1990年に、原発反対を掲げて町長に当選した志賀政憲元町長に今日取材した。いろんな話をしてくれたが、2011年以降、こんな電話が何件もかかってくるという。

「ずいぶん昔のことだけど、原発止めてくれてありがとう!おまえさんのおかげで移住することなく安心して住める」

これも皮肉な話だ。福島で原発事故が起きた今になって、やっと感謝の電話がかかってくる。

さて今、原発再稼働が大きな焦点になっているわけだが、原発計画をことごとく住民運動の反対で潰し、1基たりとも原発を作らせなかった和歌山と、原発マネーにすがり、6基も原発を建設した挙句、さらに金欲しさに7号機8号機まで建設計画があった福島とで、大きな明暗がわかれたように、原発再稼働を許してしまう自治体と、再稼働を断固として反対した自治体とでは、20~30年後に大きな明暗がわかれるだろう。

ただ福島はかつて原発事故が起きていなかったのだから、電力会社の詐欺話に騙されたことは責められない。でも今の国民が違う。推進派だろうが反対派だろうが、電力会社がウソつきだったことはわかったわけだ。その上でどのような態度をとるのか。

目先の金欲しさから次の死の町はどこになるのだろうか。福島事故から学び、死の町を逃れるのはどこになるのだろうか

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