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- 2010年08月10日 03:59
【ウィンディキシー】、30店閉鎖!映画「ウィンディキシーがあった夏」が公開される?
■フロリダ州を中心に展開するリージョナル・スーパーマーケットチェーンのウィンディキシーは27日、不採算店の30店舗のスクラップを発表した。また、120人の本社スタッフや現場サポートスタッフのリストラを行い、営業区を現在の4つから3つに統合する。9月22日までに行われる店舗スクラップにより、2,000人近くのスタッフが解雇されると見られている。リストラ費用は3,500万ドル〜5,000万ドルと見られており、不採算店舗を閉鎖することで年間1,200万ドル〜1,700万ドルを節約できるとしている。
同社CEOで会長のピーター・リンチ氏は声明で「我々は経済的に非常に厳しい状況の中で営業と続けていますが、組織や経営を今一度見直した結果、一部店舗の閉鎖や本社スタッフのリストラの決断にいたりました」と語っている。
1925年創業のウィンディキシーは、フロリダやアラバマ、ルイジアナ、ジョージア、ミシシッピー州に514店を展開している。10年前までは1,200店近くを展開していたが、ウォルマートとの競争が激化、店舗スクラップを含むリストラを行った。2005年には連邦破産法第11条の適用を申請、300店以上を閉鎖した。翌年には連邦破産法11条から脱している。
トップ動画:映画「きいてほしいの、あたしのこと - ウィンディキシーのいた夏(Because of Winn-Dixie)」の予告編。途中でスーパーのウィンディキシーが映っているが、一昔前のスーパーだ。皮肉にも犬の映画で、Winn-Dixie goes to the dogs?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。私はジョッギングの後など、たまにボ〜ッとしながらYouTubeの動画を見ることがあります。好みなのは犬や猫の動物系です。子犬の動画などは見ているだけで癒されます。映画を観るときも、難しく考えなくて済むよう、動物モノを選んでしまう傾向にあります。5年前に「きいてほしいの、あたしのこと - ウィンディキシーのいた夏(Because of Winn-Dixie)」という映画がありました。2000年に出版された児童書籍の映画化です。内容は父親とフロリダ郊外に引っ越してきた10歳の少女が、スーパーのウィンディキシーで暴れる野良犬と出会い、ウィンディキシーと名づけた犬を介して、さまざまな人と友達になったり、心が通わなかった父親とも絆を取り戻し、幼いときに家出した母親のことについても知っていく...というストーリーです。犬に子供はファミリー映画の王道です。で、その少女がウィンディキシーに行き、暴れている野良犬と出会うシーンがあるのですが、そのウィンディキシーが外観も店内も一昔前のスーパーなのです。改装されていなかったら、すぐにスクラップされるような...
09年4月6日 - 【コンシューマーレポート】、最新「保存版!スーパーマーケット評価ランキング」発表
⇒ウィンディキシーは現在、古くなった店舗をアップスケールに改装しています。しかし、お客からの評価が良くないのです。コンシューマーレポート誌では昨年の5月号で、約3.3万人の読者を対象にアンケート調査した59に及ぶスーパーマーケット総合評価ランキングを発表しています。評価のポイントは、接客サービスやレジスピードの「サービス」、青果や精肉の品質の「生鮮クオリティ」、「価格」と「クリンリネス」の4項目からなっています。ウェッグマンズが「価格」以外で最高点をとり、ランキング1位となっています。2位はトレーダージョーズで「生鮮品質」が可もなく不可もない普通となりましたが、「サービス」と「価格」で好評価されています。3位はフロリダ州を中心に展開するパブリックスで、普通となった「価格」以外は高い評価を受けています。で、フロリダでパブリックスとタメをはる?ウィンディキシーはどうかというと59店中の55位にランクされています。「サービス」と「生鮮品質」、「価格」が普通で、「クリンリネス」の評価が悪かったのです。ちなみに56位にはウォルマート・スーパーセンターとなっています。ウォルマートは「価格」が高評価を受けていますが、他の項目が悪いのです。
⇒コンシューマーレポート誌のバックナンバーも調べてみました。2006年10月号のスーパーマーケット特集では54店中、53位!でワースト2位です(ウォルマートは45位)。連邦破産法第11条の適用を申請した2005年の2年前の2003年9月号では、46位中42位なのです(ウォルマートは25位)。面白いことに3つのランキングともパブリクックスが3位で、ウィンディキシーでは項目別での評価が同じなのです。ウィンディキシーでは「サービス」と「生鮮品質」、そして「価格」が可もなく不可もない「普通」となっていて、いつも「クリンリネス」の項目で評価が「悪い」のです。アメリカで顧客満足度の調査を行っているACSI(American Customer Satisfaction Index)では、直近のレポートでウィンディキシーは74点とスーパーの平均を下回っていて、競合のパブリックスは86点です。ウィンディキシーは「サービス」と「品質」、「クリンリネス」でお客をパブリックスに奪われ、ウォルマート・スーパーセンターに「低価格」でお客を奪われているということです。生鮮を扱うスーパーでクリンリネスが悪いと評価されるのは致命的です。景気の悪さや競争激化(アルディもフロリダに進出)、そして店舗閉鎖によるイメージ悪化で追加の閉鎖もあるかもですね。
英語の表現に「ゴー・ツー・ザ・ドッグ:go to the dogs」があります。落ちぶれるとかダメになるとかという意味です。Winn-Dixie goes to the dogs!「きいてほしいの、あたしのこと - ウィン・ディキシーのいた夏」は皮肉な映画となりましたとさ。



