記事

アカウント晒されたくないなら、いい加減な発言するな。ツイッターやめろって話

ツイッターで、時々、変に絡んでくる輩や、いい加減なことを書いて私を貶めるような発言をしているバカ者がいると、おおむねスルーはしているものの、許せないもの、しつこいもの、悪質なものについては、アカウントを明記して批判ツイートをすると、「フォロワー数が多いかさこさんが、フォロワー数の少ない人を晒すとは何事か」「乙武氏が店舗名を晒したツイートを批判したかさこさんは同じ愚を繰り返すのか」という意見をいただくことが最近、何回かあった。しかしこうした意見は的外れだと思っている。

第一に、ツイッターのアカウントを晒す/晒さないって議論がおかしい。ツイッターとは自分のアカウントを晒して、全世界に公に意見発表をしている場だ。そもそも自らアカウントを晒してネットで情報発信しているわけだ。

アカウントを晒すというと、個人のプライバシーを勝手に暴露したみたいな印象だがまったく違う。アカウントを晒すというのは、アカウントに書かれていない実名を暴くとか、電話番号や住所を書くとかそういうものではない。

自分で大っぴらに意見発信しているんだから、おかしなことを発言していればアカウントを晒されるのは当たり前の話だ。そのためのツイッターだろう。匿名掲示板ではない。何のためのアカウントなのか。晒されたくないなら、ネットで情報発信するな。晒されたくないなら、いい加減な発言するな。もしくは承認した人以外は見れないようロックすればいい。

もちろん「晒された」アカウントがおかしなことを言っているからといって、「死ね」とか「金玉あんのか」とか誹謗中傷するのは論外だ。おかしいと思うならおかしいことを論理的に批判すればいい。

第二に、フォロワー数が多い人が晒すなという意見もおかしい。もちろんフォロワー数が多い人ほど発言を慎重にすべきだと思う。でもじゃあフォロワー数が少ないから、慎重に発言しなくていいのか?フォロワー数が少ないのをいいことに、フォロワー数を多い人への誹謗中傷や事実と違うことを垂れ流していいのか?いいわけがない。

そもそもツイッターのいいところは、フォロワー数うんぬんとか有名人がどうのとか、そういうのに関係なく、フラットにコミュニケーションができること。今まで直接コミュニケーションとることができなかった、芸能人とか政治家とか有名人とかに意見し、その返信が返ってくることもある。しかもDM(ダイレクトメッセージ)でない限り、そのやりとりは他の人も見れる。だからフォロワー数多い少ないにかかわらず、フラットな関係ができる。

そこを勘違いしたバカ者が、有名人に非礼極まりない誹謗中傷やナンクセつけるツイートを、投げかけたりしているのを見ると、そりゃ有名人だって怒るだろうと思う。彼らだって一人の感情を持った人間に過ぎない。有名人が実名や芸名を明記し、基本的に顔写真も出してツイートしているのに、名前も写真もない、どこぞの誰かもわからないアカウントから、私信ではなくネットという公の場でおかしな批判をされたら「おまえ誰だボケ!」と思うだろう。

自分の名前と写真を明記し、いわば評判や人気で商売している有名人に対し、たとえフォロワー数が少なくても、事実無根の勝手なつぶやきをすることは、下手をすると商売に悪影響を及ぼしかねない。はっきりいってフォロワー数が多い方がこの点は不利だ。フォロワー数が少なく、アカウントから名前も顔もわからないような輩は、いい加減な発言をしたところで、何も自分にダメージはない。また新しいアカウントを作ってあることないこと書けばいい。フォロワー数が多いから強者で、フォロワー数が少ないから弱者ということはない。

例えば有名ミュージシャンのあるファンが、ミュージシャンの事実ではない批判をツイッターで繰り返していたら、フォロワー数が少なくても、多くのファンの目にとまる可能性があり、何分の一かはそうしたデタラメな話を信じてしまうかもしれない。

例えば大手ファーストフード店の前で、おかしな客が店の前で店のあることないこと文句を言っていたら、行きたいと思っている人も、その店には近づかなくなってしまう。

つまりフォロワーが少ない戯言であっても、フォロワーの多いはずの強者に大ダメージを与える可能性もある。最近の言葉で言うなら「レピュテーションリスク」。世間の評判リスクをいかに管理するかは、非常に重要な課題になっている。レピュテーションリスクはフォロワー数が少ない人より、多い人の方が大きい。深刻な問題だ。

だからツイッターがバカらしくなって、ツイッターをやめてしまう有名人も多い。多くのファンにとっては“本人の生に近い声”を、リアルタイムで聞ける貴重なツールなのに、ほんの一部の不届き者が、不愉快にさせるツイートを投げかけるがゆえにやめてしまう。でも事実無根の誹謗中傷をかけばフォロワー数が少なかろうが、営業妨害や名誉棄損で損害賠償になりかねない。

第三に、乙武氏がナンクセつけて、ツイッターで店舗名を晒した件を、私が批判したことを持ち出して、「かさこさんが乙武氏と同じようにアカウントを晒すのか」というのもとんだ勘違い批判だ。

私が乙武氏を批判したのは、言っていることがおかしかったからだ。予約時に車椅子だと言え。ただそれだけの話。にもかかわらず言わずに現場で対応できなかった店を批判するのはおかしい、といっているだけに過ぎない。

だから私自身は、おかしな対応した店舗やアカウントがあれば、どんどん晒すべきだと思っている。ツイッターだろうがフェイスブックだろうがブログだろうが、「あの会社はおかしい」「あの店はおかしい」ということがあれば、どんどん実名を挙げて批判すべきだ。なぜならそれによって社会が良くなるからだ。

日本人はそういうのを「チクった」みたいな言い方をして悪者扱いするが、そういう体質だからブラック企業が横行したりするのだ。明らかにおかしいことは内部告発だろうが外部告発だろうが、ネットでどんどん発表すべきだ。

ただアカウントや実名や企業名を晒すからには、きちんとした証拠なり、状況説明が必要だ。この話は、6月に行った「ブログ術講演」でも話をしている。

私は乙武氏批判記事の件で、晒すのが悪いといっているわけではなく、根拠もないいい加減な発言で晒すのはおかしい、と言っているだけに過ぎない。

日本の国民性なのか知らないが、やたらと弱者批判を嫌う傾向が強い。障がい者を批判するなんてもっての他。被災者を批判するなんてもっての他。フォロワー数が少ない人を批判するなんてもっての他。

その感覚がおかしい。私が最も気に食わないのは、弱者を気取って、ムチャクチャなことを言う輩だ。だから乙武氏も批判したし、フォロワー数が少ない人を批判したりもしている。

もちろん人間だから間違うこともある。時には不適切な発言をすることもあるだろう。それは気をつけるべきだけど、気づかないこともある。ならば削除するなり謝るなりすればいい。私にも当然間違いはあり、間違いがあれば削除するなり訂正する。

ただそれは事実関係の話であって、意見の話ではない。そこを勘違いして議論をふっかけるバカもいて、意見が違うのを無理やり自分の意見にさせようと、何度となく、しつこくレスしてくる輩がいる。意見が違うなら、こっちにレスしてないで、自分の意見をブログなりツイッターなりで書けよ。

私は赤の他人なんだから、記事にすべて賛同できないのは当たり前の話。1つでも意見が違うからフォローを外すとか、友達をやめるとか、そういう考えの狭い人間だからこそ、道を誤るのだ。<ネットのいいところはいろんな意見を読めること。すべてに賛同する必要なんかない。

所詮ネットだから仕方がないのかもしれないけれど、もうちょっとまともな意見表明の場や情報交換の場にならないものかと思う。

私は完璧な人間でもなければ、感情のない機械でもない。できるだけスルーするとはいえ、事実関係とは違うことを、勝手に書いて批判している輩は、場合によっては許さない。当たり前の話でしょ。そんなこと放置してると、あることないこと書かれかねない。

フォロワー数が多い人がフォロワー数の少ない人のアカウントを晒すなと、筋違いの意見を言う前に、フォロワー数やアクセス数に関係なく、ネットであっても自分の発言に責任を持て。ましてや人を批判する時には勝手な憶測で批判するなというだけの話。

私ももちろんこうした間違いもあるので、自戒も込めて、あらためてネットでの発言は気をつけたい。

あわせて読みたい

「Twitter」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    コロナ巡り医師がTBSで政府批判

    水島宏明

  2. 2

    「映像研」落語好きが唸るアニメ

    松田健次

  3. 3

    たらい回し? 肺炎報道に医師苦言

    中村ゆきつぐ

  4. 4

    新型インフル抑えた「過剰反応」

    井戸まさえ

  5. 5

    籠池氏への不当な国策判決を批判

    郷原信郎

  6. 6

    口頭決裁を認めた森法相に苦言

    早川忠孝

  7. 7

    口頭決裁? 権力の私物化が露呈か

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  8. 8

    なぜ企業に資金が滞留するのか

    ヒロ

  9. 9

    肺炎めぐる煽り報道は自制せよ

    青山まさゆき

  10. 10

    厚労省の審議官が船内で問題行動

    文春オンライン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。