- 2013年07月31日 07:38
書くことは私の命綱であり防御壁 「見えない障害」を可視化する・困ってるズ!メールマガジン
2/2困ってるズ!vol.26(by Rinさん)
こんばんは、よもやの再登場・21号で解離性障害についてフリーダムに書かせて頂いたRinさんです。自分をさん付けで呼ぶのは癖であります。「誰だおまえ」という方は以下をどうぞ。
前回までのあらすじ
15年前に精神科の扉を叩いたRinさんは、病名のデパート状態になったり入院したりサイコパス呼ばわりされたりしつつ、現在は主に解離性障害と戦っているアラサー困ってる女子。「解離」という症状の所為で感情や意志決定が持続せず困りんぐ。また「解離性健忘」が激しい為、行動記録・服薬記録・その他備忘録を書きまくり、書く書くとにかく書くことで何とか生き延びている日々。
21号では解離性障害メインで書かせて頂いたので、今回は別の困ってることを。でも今回の困ってること、「病名」が分からないというミステリアスなシロモノであります。
困ってるズ!vol.21感想まとめ : http://togetter.com/li/443849
アラサー女子のカラダは正直
私はメンタルにストレスがかかると、すぐさま身体症状に出ます。嘔吐は日常茶飯事、目眩動悸手足の震えはしょっちゅうで、更には腹を下したり過呼吸になったり、なんぞこれ何の罰ゲーム? と逆ギレしたくなるスペックでございます。二度目の入院時は、顔面神経痛っぽくなったり、物を咀嚼することが不可能になっておかゆオンリー生活を強いられたり。しかしながら、何科に何度行っても物理的な疾患はなく、遠巻きに「精神科帰れ」と言われたことが幾度となくありました。要するに身体症状を抑える為にはメンタルを安定させる必要があり、メンタルを安定させるには服薬する訳で、その薬の副作用で更なる身体症状が……ってもういいよこの悪循環。
個人的に最もきついのがコレ
書くのが好きな私ですが、勿論読むのも大好きです。十代の頃は結構な量の本を読んでい ました。しかし、二十歳を過ぎた頃から、本を開く→文字を目に映す→内容を把握する→読み進める、という当たり前の行為が難しくなってしまいました。文字を見るところまではいいのですが、意味が分からなくなったり、必死に読み進めても一文前を忘れてしまう、結局何が書いてあるのか分からなくなる、といった現象が起きるのです。
医者に言わせるところの「集中困難」なのですが、他の事には集中出来たりするし、全く進まない本もあれば、あっさり一気読み出来る時もあります(あ、荻上編集長の本は後者でしたよ)。読めないのは本当に辛いです。でも、最近は「今日は無理っぽいから他のことをしよう」といった風に折り合いを付けるよう尽力しています。
「声なき声」とは分かっていても
読書は独りの行為ですから、自分で割り切れば、まあ何とかなります。しかし対 人の場で一番困るのが、ズバリ「頭の中の声」です。聞こえ始めたのは十代の終わり頃だったかと。正確には「幻声(げんせい)」と呼ぶらしいのですが、とにかく声がするのです。私はそれが実際の音声でないことを自覚しています。しかしこの声がまた厄介で、独りで居る時に否定的・攻撃的なことを叫ばれると情緒にクリティカルヒットですし、上記の通り人と居る時にこれが発生すると、最悪会話が成り立たなくなってしまいます。
先日も、とある打ち合わせの最中に声が響き始め、議題が分からなくなって冷や汗をかきました。以前よりは幾分マシになっているのですが、それでも対人の場では苦労します。
色々並べましたが
他にも細々した困ってることはあるのですが(希死念慮とか希死念慮とか)、解離や健忘と同じように、対処法は自分である程度立てる事が出来ます。これまでの「困ってるズ!」を拝読させて頂いて思うのは、困ってるズの数だけ(それ以上に?)困っていることが存在し、多くの困ってるズはそれら障害に対する努力を既に相当行ってらっしゃる、ということです。ですから昨今私が考えるのは、その努力では手が届かない時・対応しきれない時にこそ、「支援」が必要なのだな、と。
勿論、同じ病名でも症状が全く異なるなんてことは多々あります。よって、個人的に希望するのは、周囲に困ってるズさんがいらしたら、その方固有の支援方法を知って頂くことです。「○○病の人はこう扱う」といったマニュアルなんぞ脳 内のデリートキー連打で消してもらって、「個別の対応」を採って頂く。
「そんなんしてたら身が持たねえし、キリがねえよ!」と思われるかもしれませんが、変な先入観や偏見で「困ってるズを更に困らせてるズ」になるのは、このメルマガを読んでらっしゃる方の望むところではないと確信しております。また、私を含む困ってるズの皆々様も、「こういう時はこうして欲しい」という、支援の手段を具体化することが必要かなと思います。とか言いつつ、私自身それは完璧に出来ていないのですが。嗚呼。
Rinさんの今後
さて、前回投稿させて頂いた時、障害者手帳について一部でツッコミを頂きました。現時点で、私は手帳を持っていません。
実は去年の年末から申請&入手&障害者枠での就労を視野に入れ始め、リサーチにリサーチを重ね、年明けに主治医に相談したのですが、ぶっちゃけ渋られました。曰く、私は遅々とした歩みながらも回復傾向にあるから、急がなくてもいいのでは、と。
いやー先生、私アラサーなんすけど。結構焦ってるんですけど。と内心呟いていると、彼はこう言いました。
「障害者手帳はRinさん自身の点数を上げるものではなく、及第点をほんの少し下げるだけのもの」
成る程、と納得し、当面は自分自身のスコアを上げる努力をした方がいいかな、と思いました。具体的には、自分に合った就労支援機関に 通い、そこでのアクティビティを通じて社会に出る練習に打ち込む日々です。これがまた存外ハードなんですが。
無論、手帳の取得や障害者枠での就労を否定するつもりは毛頭ありません。私の周りは割と「制度は利用してなんぼ」な方が多く、手帳持ちで働いている友人も結構居ます。しかし、私個人に限って言えば、それは「今」である必要はない、という結論です。
そんな訳で、今日も明日もその次も、何かしら書きつつ、生き延びていきたいと思います。
著者/訳者:大野更紗
出版社:ポプラ社( 2012-06-21 )
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文庫 ( 356 ページ )
ISBN-10 : 4591130215
ISBN-13 : 9784591130216



