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野党劇場

 「みんなの党」という名前の渡辺個人商店で、番頭役の江田憲司幹事長が「いい加減私物化すんなや」と野心丸出しで噛み付いており好感が持てます。もちろん、江田さんとしては今回の野党陣営敗北を受けて泡沫野党再編成を仕掛けるときの主導権を取りたい一心なんだと思いますが、偉大なのはちゃんと面倒くさいオーナーの代表格である渡辺喜美さんに正面から文句言ったり党内で仕掛けたりしているところです。

みんなの党、誰の党? 江田氏VS渡辺氏…内紛再び
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130724-00000104-san-pol

 今回の一連の選挙戦においては、街頭の煩いコーヒー屋とまで酷評された松田公太さんへの揶揄が一部で出ましたが、おおむね公示時点で予想された得票どおりか上回る結果となっていて、某桐島ローランドがクソすぎた以外は松田さん含め善戦されたと思うんですよね。

 で、同じことは民主でも発生しており、何か不思議なことになっております。

民主王国の長崎、完全崩壊 大久保氏「菅元首相が最悪だった…」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/670994/
菅元首相に離党要求…鳩山元首相は除籍も検討
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130724-OYT1T00590.htm

 今回の選挙ではまったく関係のない鳩山さんまで一緒に真っ二つにされておりますが、それはどうでも良いとして、菅さんの離党要求に留まるあたりが「僕らの迷走民主党」って感じです。公認取り消した大河原さんの応援に出て民主党の票を割らせて鈴木寛さん落とした責任は菅さんにあるんだから、ここは「お遍路にでも逝ってろカス」と党から追い出すのが本来は筋なのでしょう。

 ところが、どういう理由か選挙での敗北の責任を取って辞任したはずの幹事長細野剛志さんが、その辞任会見の舌の音も乾かぬうちに後ろから海江田万里代表を射撃しているようであります。

細野氏「反海江田」へ 執行部へ批判噴出「今の体制なら全員死ぬ」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/671555/

 もっとも、細野さんがそう言ったわけではなく、細野さんの支持者がそういう方向性だという記事ではあるんですが、いままでの細野さんの煙突の煙のような政治姿勢を見るに、辞任までは我を通してもその後の展望は特にないので最終的には執行部・本部批判に転ずるのも時間の問題かと感じます。たぶん、江田さんが民主党からも有力者の合流をと考えたときに突破口になるのは細野さんでありましょう。このまま海江田さんが代表に居座ったら若手引き連れて野党再編の主力になる可能性も否めないわけですから。

 んで、維新の会なんですが、相変わらず橋下さんが橋の下すぎて面白いです。

維新存続こだわらず、野党再編に意欲…橋下氏
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130720-OYT1T00215.htm

 この記事が出たのは7月20日で、確かにそのように橋下さんは仰ったようです。本来であれば、開票前から代表が敗北宣言したも同然なんですけれども、風向きが悪いということは橋下さんも良く認識しているのでしょう。どこぞの会見で「僕に対する信任のなさ」とか言っておりました。

 そうなると、維新の会は国政において単独での党勢拡大は諦めて、野党勢力への合流を視野に入れ自民党との戦いに挑む格好になるわけですが、やっぱりここでも障害になるのは渡辺商店の店主渡辺喜美さんなわけです。ただ、維新の会も石原慎太郎さんと太陽の党な感じの立ち上がる老人軍がおりますし、ここ切っちゃうと金がなくなるわけでね。渡辺商店も、主要な集金マシーンは渡辺さんが握っておるわけです。そうなると、野党糾合してもお金があんまない。どうするんでしょうかね。

 そんで、この流れと対照的に、政権を奪取した民主党のトロイカはすべて表舞台から消えることになります。小沢一郎さんも党勢は回復せぬまま、お膝元の岩手さえも落として終わりそう。鳩山由紀夫さん然り、菅直人さん然り。なので、この辺の面白首相経験者は別として、小沢さんが中核になって新しい左派勢力でも作り上げようとするんじゃなかろうか、そして山本太郎さんでも担いで橋下さん以上に不思議党首ができてしまうんじゃなかろうかと感じるのであります。

 なにせ、今回の山本太郎さんの選挙においては、社民系で見た顔と、小沢さん系で見た顔が一緒になって選挙手伝ってましたんで、政党でなくなってしまいそうな社民と小沢派と、ピンの山本太郎さんって利害一致するんすよね。それを乗り越えられるかどうかは別ですが。

 そういうわけで、与党が選挙に勝ちすぎると、さすがに野党も分裂したままではまずいと気づいて新しい器を用意しようという話になりますよねそうですよねというお話でした。

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